お腹がいっぱいになって、カロリーがたっぷりとからだに染みて、それでやっと、人は優しくなれるんだもの

少し前向きになったので、感想書きます。

ジェネラル・ルージュの伝説 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C か 1-9)

ジェネラル・ルージュの伝説 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C か 1-9)

ジェネラル・ルージュの凱旋」ファンには嬉しすぎる一冊です。
しかも、延々と続く著者の作品解説などなど。
速水先生が主役の新作、早く出ないかな。


やってられない月曜日 (新潮文庫)

やってられない月曜日 (新潮文庫)

待ってました、文庫化。
以前、「かなり現実感溢れる働く女性の小説」というような紹介文を見て以来、文庫化を虎視眈々と狙っていたのです。
今まで、「働く女性」を題材にした小説を数々読んできましたが、確かにこの小説が一番現実と近かったです。
年齢とか置かれている立場とか設定が似ているからなのか、とにかく共感持てました。


よくわからないけど、野菜は摂っておいた方がいい気がする、自炊をしてみると意外と「自分天才」とか思ってしまったりとか。
一人暮らしをしている上での栄養管理とか、思わず「うん、あるある」ってなりました。
あと、かなり金欠で苦しいんだけど、そこをやりくりしている貧乏生活が楽しかったりするところとか。
自分の立ち位置を理解していて、人生楽しんでるところとか。
それがわかっていても、ときどき不安になってしまったりするところとか。
とにかく、等身大で、これが現実というやつです。
恐らく、男性が読んだら面白くない作品だと思います。


江國香織は、浮世離れし過ぎている理想。
柴田よしきは、等身大の現実。
三浦しをんは、深層心理の親友。
そんな感じです。