まだ、これから。

二冊読了。

雨の日も、晴れ男

雨の日も、晴れ男

ポジティブって、大事なことだと思います。
それに気付いたのは、つい最近。
物事は、裏表があって、全ては考え方次第。



失恋延長戦 (祥伝社文庫)

失恋延長戦 (祥伝社文庫)

今回の仕入れで、未読の山本幸久作品を数冊購入。
相変わらず、ハズレがありません。
誰しも、「こじらせる」ことはあると思います。
どう、吹っ切るか。



しかし、愛犬ベンジャミンの存在は卑怯です。
今は亡き愛犬を思い出して胸が熱くなりました。
不安定だったあの頃、何でも話を聞いてくれたのは、あの子でした。
家族が寝静まった夜、あの子を抱いてボロボロ泣いていたのも、良い思い出です。


癒しの空間

素晴らしいお仕事小説。

書店ガール (PHP文芸文庫)

書店ガール (PHP文芸文庫)

吉祥寺の本屋を舞台にした話です。
所々に、私の好きな小説家とか漫画家とかの話題が出てきたり。
吉祥寺の知っているお店の名称が出てきたり。
とても楽しめました。
何より、仕事を頑張る女性の話はとても良いです。
業種は違えど、共感する点も多く。



私は、本が好きです。
電子書籍ではなく、紙に印字された本が。
面白い本ほど、残りのページを見て「あ、もうすぐ読み終わってしまう」と残念に思ったりする気持ち。
ふと、あのフレーズが気になってページを捲る動作。
それは、本ならではの愉しみ。
どんなに電子書籍が普及しても、私は本を手放すことはないと思います。



こちら、大好きな吉祥寺の風景。

雪の日2014

2月8日、関東でたくさんの雪が降りました。
仕事も休みですし、ここは家で大人しくしていた方が賢明。
とは、思わず。
カメラを持って、出掛けてしまいました。



普段の街とは、景色が違う。
歩く人たちを眺めているだけで、楽しい。
最近固まっていた人差し指が、軽快に動く。

こんな吹雪に並んでも食べたい、ポップコーン。


子どもたちの戦闘が、始まる。



表参道から、明治神宮まで歩く。

大雪の神宮の森。
とても神秘的でした。


時折風が強く吹く。
視界が真っ白になる。


この瞬間を、捕まえたい。


ここでも、死闘が繰り広げられる。


この大雪で、怪我はしませんでしたか。



大雪に襲われた翌日。
早朝の井の頭公園に向かいました。
現在、「かいぼり」を行っているので、池の水が抜かれています。
そこに雪が降り積もり、不思議な光景に出逢えました。



数々の恋人たちの仲を引き裂いて来た、例の物。
今は、ひっそりと佇む。


涙も。


忘れて来た物も。


落とした物も。
全て飲み込んでいたんですね。



この二日間、出歩いたおかげで風邪を引いてしまいました。
自業自得ではありますが、楽しかったので善し。

明日も、ちょっとだけがんばろう

最近、待合室にいることが多いので、本を読む時間が増えました。

カミングアウト (徳間文庫)

カミングアウト (徳間文庫)

これは、久々の当たりでした。
読み終わって、スカっとする小説は大好きです。
誰にでも、心の中に抱えた秘密はありますよね。
カミングアウトすることが良いとは限らないし、秘密を持つことも悪いことではない。
でも、言ったら何かが変わるかも。
解説で「いつも我慢ばっかりしている人にお勧め」と書いてありました。
そう、思います。



大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」で働く人たちのお話です。
読み易かったけれど、少しキレイ過ぎて退屈でした。
登場人物も、あまり魅力を感じられず。
もっとドロドロした刺激が欲しかったです。



奇想と微笑―太宰治傑作選 (光文社文庫)

奇想と微笑―太宰治傑作選 (光文社文庫)

太宰治、何作か読んだことがありますが、作品によって好き嫌いが分かれます。
この傑作選は、森見登美彦氏が「ヘンテコであること」「愉快であること」に主眼を置いて選んだとのこと。
楽しく読めました。
特に「擬人化もの」の三篇は傑作でした。



で、最後の「走れメロス」です。
有名な話ですが、実は初めて読みました。
「身代わりになった友を助ける為にメロスが走る。友情っていいよね」みたいな話だと思っていましたが。
さて、結末はどうだったっけか。



一切、メロスに同情や尊敬の余地がなかったです。
メロスの駄目っぷりは一体なんなんだ。
勝手にブチ切れたかと思えば、友の命と引き換えに我が儘を押し通し、さらに時刻ギリギリになったのだって、自分に甘いからであって。
もし、学生のときに読書感想文なんて書かされていたら、メロス批判ばかりしていたところでした。


写真を撮ろう

昨年、遠方に引っ越ししてしまった姉と姪子と甥太郎。
正月から、長期間の里帰り中。



先々週のこと。
ふと父が呟く。
「みんなで、写真撮りましょうか」
思い掛けない提案に驚きました。
結局、三脚がなかったり、母の仕事に行かなくてはいけなかったりで、その話は流れてしまいました。



しかし、その提案がずっと引っ掛かっていたんです。
はて、家族揃って最後に写真を撮ったのはいつのことだったか。
恐らく、姉の結婚式のとき。
それでも10年近く前の話だし、そんな写真はどこにあるのかも不明。
その前に撮った記憶は全くなく。
姉が中学生になって、部活だ何だと忙しくなってから、家族旅行もしていない気がする。
家族旅行をしたとしても、父がカメラマンになっていたから、みんな揃っての写真なんてないかもしれない。
姉も遠くに引っ越してしまった。
父や母も、傍から見れば立派なお爺ちゃんお婆ちゃんである。
みんな元気な姿で写真に収まれるのは、今しかないのかもしれない。



そして、この週末。
家族に「集合写真撮るからね」と予告して帰省。
持参した三脚を使って、セルフタイマーで。
勿論、家族の一員である愛犬も一緒に。
甥太郎は、きょとんとしている。
姪子は、とてもはしゃいでいる。
姉は、少し恥ずかしそうだ。
母は、文句を言いつつ嬉しそう。
父は、黙っているけれど笑顔だ。
私は、緊張しているけど、口元が緩んでいる。



ごく普通の家族の写真。
何でもない写真。
そこに写る、少し不器用な家族。
大切な、大切な私の家族。
私が帰る場所。



撮った写真は、その日にプリントして額に入れられました。
居間の一番目立つ場所に飾られることとなったのでした。

死ぬ勇気はあるけど、生きる勇気はないのか

一年くらい、枕元に放置されていた本。

オー!ファーザー

オー!ファーザー

去年から、自宅で読書をする習慣が抜け落ちていた為です。
ハードカバーの本を殆ど読んでいませんでした。
今年は、読書の時間を作りたいものです。


良くも悪くも伊坂幸太郎の作品という感じでした。
洒落たセリフ回しに、伏線回収の見事さは相変わらず。
面白かったのだけれど、読むペースが遅かったのは何故だろう。
映画は、観なくてもいいかな。