ベルリンの至宝展

行って来ました。
結構大々的にやっているようだったのですが、この展示会を知ったのはGW中のことでした。
同じ上野でやっていたラ・トゥール展を観に行ったときに、「へぇ〜、そんなのやってるんだ。」程度に。
で、よくよく調べてみると、スゴイ展示会じゃないですか。
だから、暇ついでに足を運んだ次第です。

【芸術と鳥肌】

私が行った目的は、その展示会の目玉でもある「ボッティチェリ」と「ラファエロ」の絵。
両方とも、卒業旅行で行ったイタリアで魅了されていたので、彼らの絵が東京で観れるとなれば行くしかないでしょう。
特に、ボッティチェリは格別な存在です。
よく美術の教科書で目にする有名な絵画「ヴィーナスの誕生」を生で観たときの感動は忘れられません。
芸術作品を観て鳥肌が立ったのは初めてでした。
絵画に対して、何の知識もセンスもない私が鳥肌、です。
余程すごいんだな、と思いました。
余談ですが、私はヴィーナスの足の指を観てなぜか鳥肌が立ちました。
足の指が不自然に感じるあの足を観て。
別に足フェチじゃないんですけど…。

【再会】

思っていた以上に色んな時代の作品がありました。
考古学好きな私にはエジプトのミイラの棺とか、興味津々でしたね。
あの棺の内側って写真じゃ観れないので。
文字がびっしり書いてあるのです。呪文みたいに。すごい!!
私のお目当ては、最後から2番目のコーナーにありました。
ラファエロの「聖母子」はやっぱり見とれてしまいます。
あの柔らかくてやさしい感じがすごい好きです。
で、ボッティチェリの「ヴィーナス」です。
ヴィーナスの誕生」とそっくりなヴィーナスさんでした。
美しい!!何分間も観てました。正面にソファがあったので、ちょっと座ったりしながら。
相変わらず、あの足は魅力的でした。

【ひとり美術館】

今回、一人で行ってきたわけなんですが、どうなんでしょう?
ちょっと寂しい気もしますし。
でも、美術館って一人で行くのが気楽で好きです。
私は自己中であり、人に気を遣います。
自分の興味ない作品は素通りしてもいい位に思っているし、逆に気に入った作品の前では10分以上観ていたかったりします。
だから、人と行くと「この人はもっと観ていたいのかな」とか「本当はもっと観たいけど、この人はそうでもないみたいだから次行くか」とか、勝手な心理戦を強いられてしまう。
あとは、人と行くと会話したくなります。
でもあの場でのしゃべり声は他人には雑音になってしまいます。
そんな気遣いが億劫なので、そそくさと一人で行ってしまうのです。
とは言いつつ、観たときの新鮮な感想を言う人がいないっていうのは一人で行くデメリットです。


しかし、この展示会には年齢制限なかったのか…小さい子供特有の奇声が気になってしまったのが残念です。