特殊な人間

数日前に読み終わった本です。
僕のなかの壊れていない部分 (光文社文庫)
待ちに待った文庫本化だったんです。
私は本をよく読みますが、読むのはもっぱら文庫本です。
理由は簡単、通勤時間に読むからです。
ハードカバーは重いし、かさばりますから。
何かの掲示板でこの本を「面白い」と書いていた人がいたので読みたかったんです。


しかし、こんな本は稀です
どうしても主人公に共感できない。
本を読むと、主人公に感情移入してしまいます。
語り手が主人公なら尚更です。
でも、この本はダメでしたね。
別につまらない内容じゃないんですけど。
なんか自分が一番不幸〜って感じで。
不幸だから他の人とは違うんだ、特別なんだよっていじけてるみたい。
でも、結構恵まれているんじゃないかな〜って思うわけです。
言い寄ってくる人がいて、信頼してくれる人がいて、頭も良くて給料良くて…とか。
まぁ、キレイごとばかり言ってる枝里子に毒づいたりしたくなる気持ちはわかるような気はしましたが。
個人的には「ほのか」が登場人物の中で一番好きでした。



生きてることに疑問を持ったとき、生きてるんじゃなくて「生かされている」と思ってしまったときに読むといいんじゃないでしょうか。