ロマンはどこだ

今日読み終わった本です。

陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)

久々に来ました、この感覚。
もう既に有名なのかもしれませんが、著者である伊坂幸太郎の本はハズレは少ないだろう、という予感、つまり、作家の発掘に成功したわけです。
昔はあまり冒険をしなかったので、作家は偏っていました。
最近は、色々な人の本を読むようになったのですが、分かれ道は3つ。


1.この作品だけに留めておこうかな
2.どうしても買いたい本が見つからなかったらこの人の作品を買ってもいいかな
3.この人の作品は読み漁る価値がある


今回は「3」に当てはまります。
この人の作品をもっと読みたいと思いましたね。
でも、ほとんどがハードカバーなので、それがネックです。



話の内容はというと、非常に読みやすいです。
ミステリーというジャンルではあるものの、そんな感じはあまりしません。
この話で何が好きかというと、登場人物のキャラがしっかり出来上がっている点です。
勝手に登場人物たちが動き回って話を作ってくれる、とでも言いましょうか。
それぞれ個性があって、生き生きしているんです。
そういう話は大好きですね。
勉強不足なのであるのかどうかわかりませんが、続編もありそうです。
そう、登場人物が生き生きしている話って、続編になるパターンが多いんですよね。
北村薫覆面作家シリーズ(ISBN:4043432011)とかと通じるものがあります。



今、在庫が4冊(=買いだめした本)。次に仕入れるときには彼の作品が入っていることは間違いないです。



追記になりますが、映画化するようです。
成瀬役に大沢たかお、響野役に佐藤浩市、雪子役に鈴木京香、久遠役に松田翔太(松田優作の二男らしい)。
松田翔太は見たことないので何ともいえませんが(長男じゃなくて良かった)、他はいいとこ突いたキャスティングではないかと思います。
時間があれば、観に行ってみたいです。