末っ子の行く末

私は末っ子です。
親戚の中でも、近所の中でも。
近所には、すごく歳の離れた年下はいましたが、基本的に私は末っ子扱いでした。
中学校の部活も私の代で廃部になったので、後輩はいませんでした。
高校のときも部活の後輩はいたけれど、そんなに関わりませんでしたし。
年下の人と関わりを本格的に持ったのは大学のサークルが初めてと言っても過言ではありません。
もっとも、大学にまでなってしまえば、あまり年齢差は感じていなかったので、それも微妙な話です。



そんな末っ子体質の私は、年下の人とどう接していいかわからないわけです。
いつも一番下。一緒にいたのは年上か同世代か。
子守なんて滅相もない、そんな状況。
今も若干ではありますが、小さい子は苦手です。
触ると壊れちゃいそうで触れないし、あやし方もわからないので、小さい子を目の前にすると挙動不審になります。
遠目に見る分には、「かわいい」って思うんですけど。



なんでこんなことを書いたかというと、今日上司の子供と会ったのです。
私は休日出勤していました。
そこに、暑くて行く場所がないと、家を追い出された上司ともうすぐ2歳になる娘さんが遊びに来たんです。
写真では見たことあったんですが、実際に会うのは初めてです。
他の人には「人見知りしなくて、人懐っこい子だよ」と聞いていました。
まだ赤ちゃんなので、小さくてかわいかったです。
表情がコロコロ変わって、何に対しても興味深々で。
いつもは怖い上司も、子どもの前ではやさしいんですね。



しかし、私は何もしていないのに思いっきり拒絶されました。
上司曰く、「人見知りしたのは初めて」だそうです。
かわいいと思いつつ、身構えていたのが伝わったのか…。
生まれて初めての人見知り。
記念にもしたくない初体験の相手になってしまいました。
いろいろな意味で、自身を失くした1日でした。