怖れるな。そして、俺から離れるな。

長い間、読書スランプに陥っていた私ですが、これは久々に効きました。
ラッシュライフ (新潮文庫)
以前、陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)で出会った伊坂幸太郎の本。
私の予感は的中、相当面白かったです。



この話は、数人の視点から描かれています。
全く、関わりも接点もない人々。
しかし、少しずつ繋がって行くのです。
どうやってこの人物たちが繋がっていくのか、あの事件の真相は…。
夢中で読み進めました。
そして、パズルがどんどん解けていくあの爽快感ときたら、最高です。



関係のない複数の登場人物がいて、最後には一つの話になる小説といえば、恩田陸ドミノ (角川文庫)も傑作です。
この話は半端じゃなく登場人物が多いのですが、混同することもなく本当に面白いです。
電車の中で読んでいて何度か吹き出してしまいました。
これもお勧めです。



話は戻って、この「ラッシュライフ」。
ラッシュには色んな種類があります。

「lash」・・・名詞)むち打つこと。(機械可動部品間の)遊び。
         動詞)激しく動かす。(金などを)濫費する。
「lush」・・・名詞)豊富な。景気の良い。華麗な。
         動詞)酒。飲んだくれ。
「rash」・・・名詞)無分別な。軽率な。せっかちな。
         動詞)発疹。吹き出物。
「rush」・・・名詞)突進する。殺到する。むこうみずに行動する。
         動詞)突撃。大多忙。忙殺。ご機嫌取り。
私はどの「ラッシュライフ」を送っているのでしょうか。