「鏖」の読み方を知りました

今日読み終えた本はこちら。
無情の世界 (新潮文庫)
この本を買った経緯は覚えていません。
なぜか在庫の中に入っていました。



この本は3編からなる短編集です。
その3編の共通点、それは「救いようがない登場人物ばかり」だという点。
よくマスコミで言われるような、現代人の病的な部分を持ち合わせています。
ストーカーを正当化したり、非常なまでに自己中心的であり、すぐキレたり、暴力や盗みを何とも思わなかったり…。
読んでいて嫌悪感がふつふつと沸くのを通り越して、むしろここまで来たら潔いって程に。
そう思わせるのも著者の力量にあるのでしょうか。



潔癖症の方にはお勧めできませんが、テンポが良くて面白いですよ。
もう少しこの著者の本を読んでもいいかな、と思いました。



私は普段本を5,6冊まとめ買いします(=在庫)。
残る在庫はあと1冊。
最近、家計が苦しいので新品は辞めてブックオフにしようか迷っています。
でも、本屋で本を選ぶあの楽しみは捨て難い。
ちょっとした悩みの一つです。