カフカが冬の口笛
今日は寒かったので、動きが鈍くなっています。
なんとなく、冬の匂いがした日でした。
もう12月ですし、秋は去って行ったようです。
しかしながら、読書熱は去らないようで、また一冊読み終えてしまいました。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/06/06
- メディア: 文庫
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初めて読んだ本は「秘密 (文春文庫)」です。
物凄く面白いと思った作品です。
読み終えた後、感動とも満足感とも違うような、不思議な感覚が私を襲いました。
しばらく唸りました。
とにかく上手いんです、でも適切に表現できないので、唸るしかなかったんです。
かくして、「秘密」は私の好きな本ベスト5入りは確実な地位に咲き誇っています。
さて、この本はどうだったかと言うと、やっぱり唸りました。
とにかく、引き付けられるのです。
話も中弛みしないし、続きが読みたくて仕方なくなります。
で、秘密と同様、ラストで唸るのです。
この著者のラストで残す余韻は格別です。
本当、素敵。
この作品は映画化されたようです。
キャストは玉木宏と蒼井優だそうで。
その二人は嫌いじゃないので一向に構わないのですが、気になる点が一つ。
蒼井優演じるヒロインの出番は原作だと少ないのです。
でも、映画では登場シーンが多そうだな、と予想してみます。
そうなると、原作に忠実ではなさそうです。
だから、映画は観に行きません。
この著者の作品はたくさん映画化されていますが、どうなのでしょうか。
ドラマ化もされるようです。
一本位レンタルしてみようかと思った帰り道。