小池さん化

以前読んだ君へ。―つたえたい気持ち三十七話 (ダ・ヴィンチブックス)のシリーズです。

このシリーズの本は写真がたくさん載っていて、ページも厚めの紙で贅沢な本です。
それ故に、すぐに読み終わってしまいます。
それが勿体ないです。
もっとこの本を味わいたいのに、あっと言う間です。
それが唯一の不満でしょうか。



この本はひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編集です。
私が読んだことのある作家は12人中6人。
このシリーズの良い所は、この人の作品をもっと読んでみようかな、という開拓の意味合いもあります。



気に入った作品は、吉田修一森絵都有栖川有栖三浦しをん阿部和重(敬称略)でした。
阿部和重の作品に至っては、無情の世界 (新潮文庫)で奇抜というか、尋常じゃない作風の人なのかな、と思っていたのですが、普通の作品も書くことを知り、意外でした。



このシリーズはあともう一冊あるので、近いうちに読もうと思っています。