誘拐事件

平成18年11月26日(日)早朝。
ねじまき家の主である父が起床。
ふと、いつもと何かが違うことに気が付く。
いつも台所のゲージで寝ている、愛犬の凛がいないのだ。
ゲージに入れ忘れた可能性もあるので、1階を探し回る。
炬燵の中にもいない、廊下にもいない、風呂場にもいない。
全く心当たりがないので、爆睡している母を起こす。



まだ寝ぼけていて、頭が回転していない母。
娘よりも可愛いと言っても過言ではない愛犬の失踪という事実を、上手く飲み込めない。
ようやく事の深刻さに気付き、1階を探し回る。
念の為、近所も探し回る。



犬が1匹で外に出るとは考えにくい、となるとこれは誘拐事件ではないのか。
しかし、現場に争った形跡もなく、もちろん玄関も窓も鍵はかかったままである。
犬は、跡形もなく消えていた。


我が家で起こった事件のあらましです。
結論から言いますと、凛は3階で発見されました。
犯人は、私です。
昨晩、酔っ払って帰宅した私は、冷たい布団に入るのを躊躇しながら、炬燵に入っていました。
膝の上で凛が寝ています。
そこで、この子と寝れば暖かくて丁度良いと思い3階に拉致をした、というわけです。
1階でそんな騒ぎになっているとは知らずに、ぬくぬくと寝ていました。
母に怒られたのは言うまでもありません。