溢れ出た

昨年の4月1日、皮膚科にて「花粉症」の烙印を押されました。
しかし、今年は殆ど症状が現れませんでした。
「あのヤブ医者、人を奈落の底に落としやがって。高い治療費返せ」と思いつつ、密かに安堵し、油断をしていました。



何週間か前から、朝になるとくしゃみが止まらなくなり、鼻水大量放出していました。
会社の人や、お客さんからも「ねじさん鼻声だけど風邪?」と心配されていました。
「そうなんですかね〜」といいつつ、常に嫌な予感は付きまとっていました。
私の風邪は、鼻が詰まって発熱して、喉で終わるというサイクルです。
そのサイクルの中に「くしゃみ」というカテゴリーは入っていないのです。



この症状は、明らかにアレルギーだと思いました。
思い当たる節と言えば、狭く埃っぽい部屋故のハウスダストか、最近増えつつある観葉植物、はたまたキノコ。
花粉は影を潜めているし、有力候補はキノコでしょうか。



本日は内勤の日だったのですが、あまりにもグシグシやっているのを見かねた経営者の薦めで、耳鼻科に行って来ました。
素敵な癒し系の女医さんに「これは完全なアレルギー反応ね。パッチテストしてみましょう」とにこやかに言われました。
20分後、パッチテストの結果が判明しました。
「稲花粉」「ハウスダスト」「ダニ」に極度の反応があったようです。
おまけに「スギ花粉」の反応も少々。
特に稲花粉は重症らしいです。
稲花粉なんていったら、秋まで続く長い花粉です。
今度は症状も症状だけに、疑う余地もなく花粉症認定です。
この先の人生が数パーセント暗くなりました。



会社に帰って、報告しました。
経営者Eさん「アラ、大変。洗濯物も外に干せないわね。除湿機買いなさい。そしたらカビも防げるし」
ねじ「そうですよね。もうすぐ梅雨ですし。今なら省エネタイプもあるし、設置しようかな」
社長「本当に設置する気?」
ねじ「はぁ。だめなんですか?」
社長「植物枯れるよ」
ねじ「そ、それは困ります。特にカプリマは乾燥に弱いんでした。ようやく脱水症状から回復したのに。除湿機は却下です」
Eさん「何言ってんの。自分の体調の方が重要でしょ。植物なんてあそこの施設にさりげなく養子に出しなさい。あそこなら環境も良いし、ねじちゃんも週一で行くんだから良いでしょ」
ねじ「だめです。あの子達は毎日水浴びさせなきゃ枯れます」
Eさん「こんなんだからキノコ屋敷になるのよ」
ねじ「もう生えてませんって。もし、最悪の事態になって手放すことになったら、この事務所に疎開させます」
Eさん「置く場所ないよ」
社長「いいよ、疎開させても。最近カプリマ欲しいと思ってたし」
Eさん「ったく、アンタらには付き合ってられんわ」



そんなやりとりをしていました。
ちなみに、Eさんは京都出身なので、怒ると関西弁が出ます。
しばらくは、アレルギーと限界まで付き合うことにしました。
観葉植物アレルギーではなかったので良しとします。
止め処なく出る鼻水を処理しているとき、つくづく「人間の殆どは水で出来ているって本当なんだな」と思います。