私は泣き方を覚えてから、すぐ泣くようになってしまった

本を忘れてしまって手持ち無沙汰だった私に友人がくれた本です。

犬と私の10の約束

犬と私の10の約束

見るからに反則な感じです。
大人なので、それでも立ち向かうのです。
そんなに長くない作品だったので、その日に読み終わってしまいました。



本でも映画でも、動物と子どもを使った感動系には弱いです。
この本も例外ではなく、犬を飼ったことがある人には堪らない作品です。
現在進行形ではなくて、過去形なのがポイントです。
本の挿絵代わりの犬写真、可愛いこと可愛いこと。
話はいたってシンプルですが、愛犬家の私はボロ負けといったところでしょうか。
最後は、ボロボロ号泣してました。
本を読んで泣いたのなんて久し振りです。



2年前の冬、初めて飼った犬が永眠しました。
彼女は、私の膝の上で息を引き取りました。
病院へ向かう途中の車内で。
動かなくなった瞬間がわかりました。
前が見えなくなる程涙が溢れて、十年振りくらいに声を上げて泣きました。
私が11歳の頃から飼い始めて、24歳のときに亡くなりました。
人生のほぼ半分も一緒にいた、その存在はあまりにも大き過ぎました。



この本を読んで落ちた涙は、あの日の涙にとても似ていました。