痛そうじゃないから痛くないんだろうと思ったら大間違いだ・・・それは単にその人が我慢しているだけですからな

実家にいてもすることがなくて、テレビも退屈。
そんなときは読書に限ります。

犯人に告ぐ

犯人に告ぐ

実際読んだのは文庫版です。



結論から言います。
本当に面白かったです。
見事、見事、素晴らしい。
この話は、連続児童殺害事件の解決という話が軸になっています。
行き詰った捜査、募る警察への不信感。
それを払拭するべく、打ち出された新たな捜査。
しかし、これだけでは終わりません。
主人公である巻島が過去に失敗してしまった誘拐事件。
そして、内部に潜む敵。
そんな話が織り込まれていて、読んでいて飽きません。
特に、後半のスピード感は顕著です。
そして、人の配置がまた絶妙。
最後のシーンには、半泣きです。
これは熱い。



いつも思うのですが、ミステリーを書く人は頭が良いと。
綿密に計算され尽くしていて、布石の何もかもが上手く作用しています。
最後には、パズルのピースがぴったりはまる感覚。
以前は、ミステリーに全く興味ありませんでしたが、最近は大好きなジャンルです。
年明け早々、面白い本と出合えて満足です。