誰に愛され、誰を愛し、どんなことで人に感謝されたか
何冊読んでも飽きません。
お馴染み、三浦しをんのエッセイです。今回も笑わせて頂きました。
公共の場で吹き出すこと数回。
また不審者になってしまいました。
著者を「ブタさん」と呼ぶ、生意気な弟との掛け合いが絶妙。
とても満足。
満足といえば、こちらも。
- 作者: 天童荒太
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/11/30
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 104回
- この商品を含むブログ (171件) を見る
とても旬な作品です。
亡くなった人を「悼む」旅を続ける静人。
彼に興味を持ったジャーナリスト、末期癌である彼の母親、彼が悼む夫を殺めた女性。
この三人の視点で綴られます。
何の意味もないような行為。
怒りを覚える人もいる、呆れる人もいる、不審に思う人もいる。
しかし、その行動に救われた人もいる。
上手く感想が書けないのが歯がゆいのですが、良い作品でした。
後半は大号泣でした。
悲しいからとか、そういう感情ではなくて、美しいと思ったから。
今年読みたいリストに、天童荒太の作品を追加したのでした。
あと、彼の表紙を飾る印象的な舟越桂の彫刻も鑑賞してみたいと思いました。
何となく、不気味に見えて好きではなかったのですが、この本の表紙となった「スフィンクスの話」に惹き込まれてしまったのです。
この彫刻は日本で見ることが出来ないらしいので、残念極まりないです。