整形疑惑

思い切ってゴールデンウィークに、海外旅行をすることになりました。
行き先は香港なので、遠い日本よりも近いのですが。
その話は、置いておいて。
行くに当たり、パスポートを作らなければいけせん。
初めて海外に行ったのが、大学4年の卒業旅行。
数千円をケチって、5年間用のパスポートを作ってしまったが為に、去年期限が切れてしまっていたのでした。



当時の私の言葉。
「今は、学生でお金がないの。早朝バイトと夕方バイトの掛け持ちしてるけど、今しか使えないお金ってあるじゃない。5年後の私なら、社会人だし、お金もたくさんあるでしょ。今の数千円と5年後の数千円じゃ、価値が全然違うって訳。申し訳ないけど、5年のパスポートにするわ。」



現在の私の言葉。
「あのねぇ。そりゃあ、稼ぎは当時より多いよ。しかし、一人で暮らしてるなんて想像もしてないんだろうね。食うに困らない実家暮らしと違って、生活費を捻出するのも大変なんですよ。しかも、パスポートの申請は土日は出来ないの。平日の19時までにパスポートセンターに行く時間なんてないんですけど。暇な学生はいいよね。時は金なりって言うでしょうに。物理的に時間がないんです。仕事してる時間は金で解決出来ないんだよ。そんな甘い考えだからこの先中々就職先が見つからないんだよ。」



一人芝居は、さておき。
会社を中抜けして、パスポートセンターに行きました。
申請書の他に、期限切れのパスポートを一緒に提出して「無効」の印を押してもらいます。
因みに、5年前にパスポートを作ったとき。
夏も終わろうとしているというのに、就職活動を黙々と続けていた私。
パスポート用の写真を撮る時間もなく、履歴書に使用している写真を使ったのでした。
リクルートスーツ姿です。
我ながら初々しい。
というか、以後この写真で出入国するのが恥ずかしかったです。
今回は、近所の照明写真機で撮影。



人相というものは、年月が経つと変わると言います。
最近、目が疲れると、一重から二重、酷いと三重瞼になります。
あれだけ憧れた二重瞼、理由が理由だけにあまり嬉しくありません。
パスポート用の写真を撮った日も、大変お疲れだったときで、くっきり二重でした。



5年前の野暮ったいリクルート写真と比べると、どうも目を整形したようにしか見えません。
化粧の仕方も変わりましたし。
パスポート申請時、現物の顔、持参した写真、旧パスポートの写真を見比べられたのですが、少し気まずかったです。
「違いますから、整形するならもっと上手くやってますから」と、心の中で叫んでみました。



とても前置きが長くなりましたが、無事にパスポートを再取得しました。
今回は、5年後の私を思いやって、10年用にしました。
10年用の赤いパスポートよりも、5年用の紺色パスポートの方が格好良くて好きでした。