烈丈夫に非ずんば、たれかこれを致さんや

前々から気になっていた司馬遼太郎
念願かなって読み終えました。

燃えよ剣(上) (新潮文庫)

燃えよ剣(上) (新潮文庫)

燃えよ剣(下) (新潮文庫)

燃えよ剣(下) (新潮文庫)

かの有名な新撰組副長、土方歳三の半生を描いた作品です。



歴史物という馴染みの薄いジャンルに加え、上下巻という長編を読み切ることが出来るかと心配でしたが、取り越し苦労に終わりました。
夢中になって読み耽りました。
その場面がありありと浮かぶ、司馬遼太郎の筆力にどっぷりです。
新撰組結成時の興奮。
池田屋の臨場感。
実に素晴らしい。



日本史に疎い私です。
てっきり土方歳三は、だんだら羽織を着て、刀一つで人を斬って、近藤勇と共に処刑される、もしくは、暗殺でもされていたものだと思っていました。
まさか、髷は切り落とし、皮のブーツを履き、鉄砲や軍艦を使った近代戦まで経験しているとは。
むしろ、近藤勇らと別れてからの「喧嘩師」としての力量が凄まじい。
とにかく、その生き様に痺れました。
沖田総司との場面などにときどき現れる人間味だとか、本当に魅力的に描いてくれるよな、と思います。


レンタルビデオで、NHK大河ドラマの「新撰組!」借りて来ようかと真剣に思ってます。
思えば、キャストも豪華だし。
何と言っても、堺雅人演じる山南敬助を拝みたいのが一番の目的だという噂ですが。
ドラマでも好評だったという、山南敬助切腹
本書でも、とても印象深かったです。
浅田次郎の「壬生義士伝」も読みたい作品の一つです。
ついでに、その後映画版で沖田総司役の堺雅人を観たい。
結局、それです。



最近、明治維新に興味を持ち始めました。
今の私と同年代の若者が日本を変えた時代。
信じられない程に、活力が漲っていた時代。
当時の主役はたくさんいますが、色んな偉人の話を読んでみたいと思うのです。
歴史の授業で習うだけでは、浅すぎて流れてしまいます。
本で読むと、あら不思議、印象に残るのですね。
学生のとき、もっと読書好きだったら、色んな歴史物を読んで、テストも完璧だったのに。