世のなかには、ちいさなちいさな場所でしかできないハナシもあるのである

世はシルバーウィーク。
私は、普通の日々。
半分は仕事でしたが、半分は休めました。
ただ、先月から再来月まで続くと思われるクレジットカードの請求が半端ではなくなっている為、どこに行くお金もなし。
困ったときの実家。
一番の栄養補給と節約手段。
齧る脛があるって有難い。



長期休暇で思う存分読書も素敵なのですが、やや頭が疲れているということで、読みやすい方へと逃げました。
ようやく手に入ったこの一冊。

文・堺雅人

文・堺雅人

「ついつい、買ってしまいました」というレベルではありません。
発売日以来、本屋を6件程回ったのに全く見当たらず。
そんなに売れていないのかと嘆いて、ネットで買おうとするも、軒並み在庫切れ。
売れ過ぎて、重版が間に合わなかったようです。
手に入らないと思うと無性に欲しくなる。
危うく、アマゾンの数倍に跳ね上がっている中古価格で購入する所でした。
何はともあれ、通常価格で手に入れました。



前置きが長くなりましたが、エッセイです。
堺雅人大好きなので。
独特な味のある旨い文章を書くらしとの噂も手伝って、楽しみにしておりました。
確かに、独特です。
やたらと平仮名が多いのは、旨味の一つだと思いましょう。
ほのぼのしてます。
そして、意外と笑わせてくれます。
少年野球の話とか、最高。
結構、変わり者だったのではないかと思うと同時に、やっぱり頭良いわこの人、と思いました。



文章も良いのですが、俳優魂を感じられる所も素敵です。
当たり前だけれど、この人の職業は正真正銘の役者なんだな、と。
今まで観ていなかった映画とか、全部観たくなってきました。



そして、もう一つ特筆すべきものは「字」。
私は文字フェチです。
上手い下手ではなく「味がある」か否かが重要。
あくまで自分基準で。
丸っこくて、一見女性みたいな字をお書きになる。
あばたもえくぼ、だなんて忠告は一切聞き入れませんよ。



出演舞台「蛮幽鬼」、チケット取れたので、物凄く楽しみです。