たぶん、噛みついてくる

映画が公開する前に、急いで読みました。
がっかりする率が高いのは知りつつも、映画の前には原作を読みたい人です。

日輪の遺産 (講談社文庫)

日輪の遺産 (講談社文庫)


浅田次郎の作品は、ハズレが少なくて安心して読めると思います。
それ故に、「読む物に困ったら買おう」という滑り止め的な位置づけです。
宮部みゆきとか、東野圭吾とかもそんな位置づけ。
読者が多ければ、それだけたくさんブックオフに出回るので、ついつい買うのを先延ばしにしてしまいます。
そう考えると、勿体無いのですが。



戦争物は、基本苦手です。
それでも、一度読み始めたら止まらない止まらない。
やっぱり面白い。
後半は一気に読みました。
重いけれど、すごくいい。
ずん、と響く作品でした。



少々脱線。
真柴少佐を堺雅人が演じる訳ですが、これまた楽しみです。
侍の次は軍人ですか。
原作では、真柴少佐は26歳という若さです。
映画では、どんな設定になっているのかはわかりませんが、その重みを演じられる同年齢の役者さんがいなかったのではないかと想像。
小泉中尉役でも違和感なく演じられたのではないかとも妄想。