初孫狂想曲

週末、実家に帰りました。
普段は、「また来るの」的な冷ややかな待遇なのですが、今回は珍しく呼び出しです。
その理由は、姉夫婦に赤ちゃんが出来たことにあります。
私も熱望していたので嬉しいのですが、母親はそれを更に越えて喜んでおります。



帰宅早々、「さっさと部屋の物を処分しなさい」と命令されたのでした。
アパートが狭いが故に、色々と残してきていたので。
その殆どがいらない物なので、いずれは片付けないといけないとは思っていたのですが。
姉と赤ん坊を迎えるにあたって、家をキレイにするそうです。
まだ半年も先の話なのに、母親は暴走を始めていました。
3階は、子ども部屋。
今は、私の物置き場。
行く行くは、客間にするのだとか。
エアコンも買い換えて、床も張替えするらしい。
頼み込んで、写真の類と本だけは置いてもらえることになりましたが、他はあっけなく捨てられました。



そして、一番被害を受けているのが愛犬。
母親が娘よりも溺愛していたのですが、すっかり初孫にその座を奪われてしまっていました。
まず、広々としていたゲージが撤去されていました。
台所と居間の間に、柵も設けられています。
どうやら、赤ん坊が来たら台所に隔離する政策のようです。
懐妊の知らせを受けたとき、真っ先に犬の処遇を悩んでいたと父親が言っていました。
他の家に預けるのは、極度の人見知りなので無理なのです。
ミニチュアダックスの毛が長い種類なので、赤ん坊が来る頃には母親の手によって丸刈りにされるでしょう。
ああ、可哀想な愛犬。
私は、ちゃんと可愛がるからね。



そんな実家の状況を姉に報告。
姉は「やっぱり」と苦笑しておりました。
ただでさえ初めてのお産で大変なのに、母親の暴走という心労が一つ増えたのだから、彼女も哀れであります。



しかし、妹も水面下で若干暴走しています。
姪もしくは甥に貢ぐ気満々です。
写真いっぱい撮って、おもちゃとか洋服とかたくさん買って。
大きくなったら、絶対「おばちゃん」とは呼ばせないぞとか、叱るのは親に任せて、こちらは甘い飴を与え続けて手懐けるぞ、などなど計画中。