しゅくだい

昔から、文章を書くことに苦手意識はありませんでした。
次から次へと、文章が浮かんで、気が付けば原稿用紙のマスが埋まってました。
多分、昔から「適当な文章」を作る能力があったのだと思います。
だから、宿題の作文も楽勝だったし、試験の小論文も怖くありませんでした。
よく、本をたくさん読むから文章が書けるのだと言われます。
しかし、読書の世界にのめり込んだのは、就職活動をしている頃くらいからで、あまり本を読まない子どもでした。



しかし、どうしたことか。
「適当ではない」文章を書くのはとても難しいのです。
色々小難しい言い回しを考えてしまったり、会話口調になってしまったり。
日常生活で、ふと文章が思い浮かんだりもします。
ただ、机に向かうとどこかへ逃げてしまいます。
メモしておけばいいんですけどね。
多分、文字にしたら恐ろしく臭い代物になっていたはず。



自分の気持ちを言葉に変えるのは容易いかもしれない。
それを人に伝えるのは難しい。
伝えたいことを長々と書くのは容易いかもしれない。
それを数分に凝縮するのは難しい。
人生初、作文の宿題に頭を抱えております。
締切り間近の作家は、こういう気分なのでしょうか。



やっぱり、どうでもいい愚痴文章ならスラスラ書けた。