文豪たち

久し振りに「これは」と思いました。
珍しく、行動的になって有楽町の映画館に行く。



その映画「BUNGO〜ささやかな欲望〜」。
昭和の有名な文豪たちの原作を基にした短編オムニバス。
6作品を「告白する紳士たち」、「見つめられる淑女たち」の2編に分けてあります。
上映している映画館も少なく、公開から1ヶ月経っているので、今を逃す手はありません。



感想。



とても良い。
その時代の雰囲気もよく再現出来ているし、懐かしいけど洒落ている。
何より、役者さんたちが最高。
若手の俳優さんを多用しているのですが、素晴らしい。
派手な所はないけれど、綺麗な映像だとか、役者の演技が原作の奥深さを代弁してくれている。
原作は宮沢賢治以外は未読でしたが。
その時代の文学は、中々取っ付き難く敬遠いていましたが、読書の秋だし挑戦してみるのも悪くないかも。



最初に「告白する紳士たち」を観たのですが、そのまま「見つめられる淑女たち」のチケットを買って観た程。
個人的には、「鮨」「幸福の彼方」「乳房」が良かった。
日本の映画は、やっぱり良い。
そこでなぜ、主題歌に韓流歌手を使うのかが残念。
どうせならこってり日本人歌手で行こうよ、と思うのだが。
それを差し引いても、とても良い作品なので、機会があれば是非。
東京で上映していた角川シネマ有楽町は、今週の金曜日で終わりだったかな。
もっと、たくさんの人に知ってもらいたかった映画でした。