ボーナス

私は、あまりボーナスに縁がありません。
前の会社は、「ボーナス出たらこれを買う」的な思想が浮かぶほどの額は貰えず。
今の会社は年俸制なので、関係ない。



先日、父親から衝撃の御達しがありました。
「家族全員に10万円を与える」
それは、こういう訳。
還暦過ぎても頑張って未だ現役で働く父。
でも、さすがに正社員で働くには申し訳ない。
嘱託社員に切り替えるのをきっかけに、持っていた会社の株を売ったら臨時収入があったとのこと。
大半は老後の貯金に回すそうですが、少しくらいなら家族に還元しても良いと思ったそうです。
そして、ルールを設けた。

1.生活費に使ってはいけない。
2.普段なら買えない・買わないだろう物を思い切って買う事。
3.買った物は報告すること。

わが父ながら、粋である。
こんなバカ娘を大学まで行かせてもらって、それだけでも有難いというのに。
生活に全然不満なんてなかったというのは嘘になるけど、自分で稼ぐようになった今にして思えば、本当に恵まれていました。
その陰には、父と母の努力があったからこそ。
それくらいは、わかる年齢になったつもり。
更に、この提案。
父よ、あなたは人間が出来過ぎている。



ただ、貧乏性の我が家族。
急な大金を目の前に焦る。
使い道が思い付かないのです。
言いだしっぺの父でさえ、未だ考え中とか。
私も、10万円があれば勿論欲しいけど、そこまで欲しい高価な物はない。
ブランド物の鞄とか少しは憧れるけど、別に要らない。
言われてみれば、私が買った一番単価の張る物って何だったっけ。
液晶テレビかノートパソコンてとこか。
それでも8万とかそのくらいだった気がする。
ゴルフクラブは、総額にすれば結構使ってるけど、単品で買い揃えてきたし。
そう考えると、慎ましい生活してるな、私。



色々考えた結果、というかこれしか思いつかなかったのですが。
思い切って買いました。

オリンパスの新作E−P5。
17mmF1.8のレンズキットを買ったので、予算オーバーでしたが。
ほぼ一目惚れで、購入してしまいました。
これなら、父の愛する姪子と甥太郎も撮ってあげられるし、来年には祖母も撮れる。
何となく、これが最善のような気がしました。
私の所有物で、一番高価な買い物。
早速報告。
「これで傑作をたくさん撮ってください」と簡単な返信。
母からは「もっとよく考えなさいよ」と小言が送信されてきましたが。
後悔はしてません。
人生、もっともっと愉しむんだ。