海だって、だめなときはきっとあるのだ

読書の秋。
最近は読む時間が減る一方ですが、一応読んでいます。

文・堺雅人2 すこやかな日々

文・堺雅人2 すこやかな日々

すっかり、半沢直樹で時の人となってしまいましたが。
世間が彼の代表作をこれと決めてしまわないことを祈ります。
なぜなら、彼の演技の面白さは圧倒的な多面性だと思うからです。
どんな役でも、見事に演じて見せるプロ魂。
このエッセイは、役作りにあたって思う事や彼なりの解釈と努力などを知ることが出来ます。
頭が良い上に、読書家なだけあって、文章も上手い。
今回も、楽しませてもらいました。
これを読んだ上で、また出演作品を見返したいなと思わせてくれます。
前作のカラーポートレイトは垢抜けなくてイマイチでしたが、今回のは格好良かったです。



図説 吉原事典 (学研M文庫)

図説 吉原事典 (学研M文庫)

京都旅行で遊廓跡めぐりをする前に、もう少し知識を蓄えようと思ったので。
解りやすいし、そんなに堅い文章ではないので読みやすかったです。



うつくしい人 (幻冬舎文庫)

うつくしい人 (幻冬舎文庫)

西加奈子の文章は、とても透明感があって繊細。
そんな印象があります。
そして、美しい。
この小説の主人公は私と同じ年でした。
ふとしたことから動けなくなり、旅に出た。
私は、そこまで弱くはなれないだろうけど、ギリギリの境界線。
誰にでも、あると思う。
やさしい時間を過ごせたら。
今の私には、とても良い本の選択をしたと思いました。
これは、好きな作品。


学園大奥 (実業之日本社文庫)

学園大奥 (実業之日本社文庫)

暫く読み漁る予定の宮木あや子作品。
これは、コバルト文庫かと見間違うような。
読んでいて懐かしい気分になりました。
しかし、宮木節は各所に健在で、面白かったです。