ツイヲク、アノカタチ

夏も過ぎ、暑さがひと段落した頃。
毎年の恒例行事。
千葉の祖父、祖母、ご先祖様たちのお墓参り。
母の故郷でもあります。
場所は、大多喜町という小さな小さな田舎町。
小さい頃、夏と正月には必ず遊びに行っていました。
親戚も集まって、絵に描いたような田舎での生活。
私にとって、とても大事な場所。
今は、誰もここに住んでいません。
でも、安らかに眠っている大好きだった祖父と祖母に顔を見せる為、毎年行っています。


実家の車に乗って。
道を間違え、アクアライン経由で千葉に向かいます。
だから、カーナビは信用出来ない。
悔しいので、海ほたるで休憩。
飛行機が近くを飛んでいた。



田んぼと山ばかりの風景。
いすみ鉄道と併走し、思い出の地に帰る。
祖父の家はとっくの昔に壊された。
名画座は、何もない草むらに。
お年玉を注ぎ込んだ玩具屋も見当たらない。
母の母校は木造建築からコンクリートに改築されていた。
景色は、変わって行く。
どことなく懐かしい、ふんわりとした風が吹いているのは、変わっていませんでした。

お酒が強いのは、祖父譲り。
心配性なのは、祖母譲り。
毎年、相変わらずのこんな私で申し訳ないな。
でも、何とかやっていけてるから。
また来年も、来るから。



懐かしいついでに、少し町内を観光。
数年前から、NHK大河ドラマの誘致を頑張っています。
大多喜城

何をした人かは、知らないけれど。
本多忠勝堺雅人で、いかがですか。
個人的な願望です、はい。



いすみ鉄道が乗り入れています。
大多喜駅

昔は、電車でここに来ていました。
姉と従兄弟たちと、子どもだけで電車に乗って行ったときは、本当にドキドキしました。
あれは、大冒険だったなぁと、思い出し笑い。

駅舎やホームはそこまで変わっていないかな。

今は、ムーミン列車なる物も走っています。
若干、媚びている感が拭えませんが。

今度は、いすみ鉄道にゆっくり揺られて、ここに来ようかな。
じっくり町を歩いて、気になった途中の駅でぶらりと降りてみるのもいいですね。
運転しないから、缶ビール片手に。
考えていたら、楽しい旅になりそうな気がしてきました。



おじいちゃん、おばあちゃん、また近いうちにね。