あらしのあとに

ゆっくりペースではありますが、鳥取一人旅の思い出を綴って行こうかと思います。
今回は、フィルム写真をメインに撮りました。
フィルムの現像も上がってきたので、なるべくフィルム写真中心にアップします。
因みに、旅のお供のカメラは、35mmフィルムの福造ことNikon F、留学生の中判カメラZenza Bronica EC-TL、ミラーレスデジタル一眼のOLYMPUS E-P5の3台。
相変わらずの、重装備でありました。
以下、掲載する写真について。
長方形の写真は福造、正方形の写真はブロニカです。
今回は、フィルムも色々な物を使ってみようという思惑があった為、同じカメラでも写り方が違ったりします。


鳥取出発当日。
台風が二つも日本列島に接近。
必死の祈りが通じたのか、直撃はしなかったものの、結構な悪天候でした。
自宅から駅に向かう途中。
嵐の傷跡が残る商店街。


やや不安になりつつ、羽田空港に到着。
国内便に乗るのなんて、何年振りでしょうか。
早めに着いてしまったので、空港内をうろうろ。
どの乗客も、心配そうに外を伺っていました。



雨は小降りになり、無事に飛行機は飛びました。
飛べばあっという間、鳥取空港に到着。
外は暴風雨。
先行き不安になりました。
とりあえず、レンタカーの手続きを。
今回は、フリープランなので、自由気ままに観光するのです。



この日の予定は、「植田正治写真美術館」。
それなら室内だし、雨でも問題なし。
しかし、違う問題も。
植田正治鳥取砂丘植田正治写真美術館は鳥取砂丘の近くに存在する」
という、変な思い込みをしていた私。
実際は、米子空港の近くに位置していたのでした。
初っ端から、選択ミス。
反省しても仕方ない、片道2時間かけて鳥取空港から米子空港付近までドライブ。
荒れ狂う日本海を横目に走る、走る、走る。
こちらの道路は広いし、信号少ないし、歩行者も少ない。
運転しやすい道路でした。



何とか、美術館に到着。
平日の閉館1時間前、外は暴風雨。
さすがに客は少ない。
贅沢なことに、ほぼ貸切状態でした。
折しも、今年は植田正治生誕100年ということで。
「子どもたちの時間」という植田正治とこれまた有名な写真家ロベール・ドアノーの二人展が開催されていました。
貸切状態なだけあって、じっくり鑑賞することが出来ました。
とても素晴らしい展示で、大満足です。
長い道のりを走った甲斐がありました。



そして、展示場以外の館内は写真撮影可とのこと。
この建物自体もとても素敵で。
思う存分、館内も撮影。

人が少ないからこそ出来る遊びです。
多分、歴代訪問者の中で一番楽しんでいたと思います。
折角なので、セルフポートレイト。

館内はガラス窓がたくさんあって、外の雨も雰囲気作りに一役買ってくれました。



館内を堪能した後、少し周辺を散策。
ああ、遂にここまで来たんだ。
そう思える風景が広がっていました。



それから、宿泊先の鳥取空港付近にまた戻ります。
暗くなると風景も見えないし。
雨は強いし、運転し慣れない車で緊張するし。
眠気とも闘いながらの帰途でした。
因みに、帰りは飛行機の都合で米子空港から帰るのですが。
またこの道走るのか。
若干うんざり。
下調べの重要さを知ったのでした。