ごめんね、赤ペン先生

私は非常に飽きっぽいです。
継続するということが大の苦手です。
そこで思い出したのが、進研ゼミなどの、通信教育のことです。
誰もが1度はやってみたいと思ったことがあるはず、やったことがある人も少なくはないはず。



あの戦略は上手いなぁ、と思います。
子供の頃って、周りがみんなやっていると自分もやりたくなるんですよね。
あの付録が魅力的でたまりませんでした。
手作りカメラだとか、顕微鏡だとか、兜エビ(みたいな名称の生物)の飼育キッドだとか。
今思うと、どうしようもない代物ですが、あの当時はすごい物のように見えました。



そして、月1位のペースで送られてくる漫画、あれが何とも言えない。
ついつい読んでしまうんでよね。


話は何パターンかありますが、
1.新しい学年になって勉強についていけなくなる
2.去年までは順調だったのに…部活も忙しいし…思い悩む主人公
3.そして、成績が学年トップの幼馴染登場
4.「実は、私進研ゼミやってるんだ」と決め台詞
5.これなら続けられそうだと、進研ゼミを始める主人公
6.テストで高得点を取り、部活も順調でめでたしめでたし


だいたい流れはこんな感じですよね。
微妙にパターンが変わって、ライバル(進研ゼミをしらないガリ勉君、最終的に主人公に負ける)が登場したり、幼馴染との色恋沙汰も織り交ぜてあったり。
以前進研ゼミをやって続かなかったから親がOKしてくれず、「今回は本気なんだ!!」といって説得するなど、読者のツボを得た展開の話もありました。
新学期が始まって勉強が難しくなるという不安を煽り、でも、これさえやれば万事上手くいくようなことを吹聴するという手口です。



かく言う私も2回位やったことがあります。
「1日30分なんて楽勝だ」と思いやってみたものの、2日目には「明日1時間やればいいや」…結果は言うまでもないです。
よく考えれてみれば、毎日コツコツ勉強できる人だから頭が良いわけで、そんな教材なくても勉強はできるんですよね。
教材ではなく、行動の問題だと思います。
なので逆に、できない人は進研ゼミがあろうと無駄なんです。



せっかく母に力説して口説いたのに1週間も経たないうちに挫折です。
母は怒る、「もう解約するわよ」と。
しかし、進研ゼミは最低でも6ヶ月契約なのです。
そこがまた上手いと思います。
そそのかされて始めてしまったお馬鹿な子供たちの行動パターンをよく捉えた戦法ですね。



私は最後の方はどうでも良くなって、白紙のテストを赤ペン先生に出したことがあります。
赤ペン先生は見事に模範解答を書いてくれました。
丁寧なコメント付きで。私は「赤いな」と思っただけで内容は読んでいませんが。
あと、赤ペン先生に相談ごとを書く欄があって、そこに面白おかしく恋愛相談をでっち上げ、その回答を見て笑った記憶もあります。



別に何の意味もありません。
進研ゼミ否定派というわけでもないですし。
実際それで成績上がる子もいるわけですし。
ただ、私には向いていなかったというだけのことです。
ふと、赤ペン先生を思い出したので書いてみただけです。