田舎自慢しているわけでは…

今日ラジオの投稿で、こんな話題がありました。
投稿者である小学校の教師が生徒に質問したそうです。
「カブトムシやクワガタはどこにいるでしょう?」
返って来た答えは…
ジャスコ!!」
今時の子どもは、自分で捕まえるという感覚はないんですね。



思えば、昔は当たり前のようにあったものが今では失くなっているものがたくさんあります。
前述したように、自然の移り変わりは特に早いように感じます。



私は埼玉のやや田舎に住んでいます。
やや田舎なだけあって、周りは田んぼや畑だらけでした。
20年程前は普通に野性の蛍もいたくらい、長閑な場所です。
春になると土手に土筆が生えていて、小川で殿様蛙の卵をよく持って帰っては、姉と母に猛烈に叱られました。
近所のおばちゃんに頼まれてイナゴを採って来たら、佃煮になって帰って来て有難迷惑だったりしたことも。
その辺の土を掘り起こすとミミズが出てきます。
小学校の掃除場所が中庭だったとき、干からびたミミズを空き缶に集めて、水を入れると復活するか?という実験をした記憶があります。
今となっては意味不明ですが、素手で乾燥ミミズを掴めたら、みんなから拍手され、祝福されるという制度があり、私が達成したときは一人前になった気分がしました。
あとは、ザリガニ釣ったり、トカゲをペットにすることが流行ったり、小学校時代の遊び相手は自然でした。



今更、説明することもないとは思いますが、私は虫とか爬虫類とか全然平気です。
さすがに、ゴキブリと蚊は苦手ですが。



さて、今はどうでしょう。
同じ歳の友達は生で蛍をみたことがないと言っていました。
蛍はどこにでもいたわけではないようです。
キレイな土にしかいないミミズは最近見掛けなくなりました。
土筆も然り。あり続けると思っていたのに、気付いたら失くなっていました。
小川や土手はコンクリートで整備され、田んぼや畑はマンションに変わり…私の住む場所は十数年の間にすっかり変わってしまいました。



昔、宿題で「お父さんやお母さんが子どもの頃の遊びを知る」というものがありました。
違うことはあれど、30年前の時代とそこまでも違和感は感じませんでした。
しかし、今私が近所の小学生に先程のような話をしたら、驚かれる気がします。
今は、子どもだけで公園に行くのにも神経質になる時代ですから。
たった十数年しか経っていないのに、こんなに変わってしまうものなんですね。

余談ですが、最近の子どもの抵抗力がないのは、自然の土に触れることが少ないからだと聞いたことがあります。
私は抵抗力には自信あるので納得。