感激、感慨、快感、臨場感

先日の日記で、我が支店内の数字はクリアし、前年の売上げも上回ることができたと書きました。
しかし、拠点によっては足りていない所もあり、全国トータルでは予断を許さない状況でした。
30日は営業しているとはいえ、注文を流してくれる業者は休みの所が多く、平日とは格段に売上げは少ないのです。



実は、ウチの会社はあまり数字に関し、煩く言われません。
少なくとも、私が入社してからは。
給料も出来高ではないので、営業も甘ったれています。
私も同様、個人的に100%達成しても、とりたてて褒められるわけでもなく、「あ、今月も無事行ったなぁ」程度です。
逆に、100%行かなくても、「あ、行かなかったんだ」程度です。
なので、数字に関しての執着心は皆無に等しいのです。
仕事の楽しさは、お客との関わりや、商品を売ることに対して見出していました。



30日の3時25分、受注受付制限時間まであと数十分と迫っていたときのこと。
皆、やきもきしていました。
噂では、あと20万、売上げを上げれば全国トータル前年超えを果たすとのこと。
実は、競合会社の乱立と、介護保険、価格競争の波に煽られて、今期一度も前年超えを達成していなかったのです。
半期の決算月に達成するのとしないのでは大きな違いです。



営業管理課から連絡が入りました。
「○○営業所で18万注文入りました!!あと2万です!!残り時間あと15分!!」
支店内騒然です。


社員1 「こうなったら社販だ!!ウチらが買うしかない!!」
ねじまき「社販って、何か使えそうな物ありますかねぇ?ボディソープ(12L業務用)位なら辛うじて使えそうな…」
社員2 「ねじまきさんっ、車椅子買え!!酔っ払ったときの介助用で必要でしょ?!」
ねじまき「(そ、そんな無茶な…)勘弁して下さい…。どうします?何買います?」


そんな会話をしつつ、除菌ウェットティッシュを皆で買おうという結論に。
そこで、また営業管理課からの連絡。
「たった今全国トータル前年超えしました!!お疲れ様です!!」
そこで、受注受付時間終了。
皆で万歳して喜びました。
初めて、数字に対しての喜びを実感しました。
会社的には余裕でクリアして欲しいところなのですが、ギリギリで達成したということに意義を感じました。
なぜなら、1人でも物件を来月に回していたら、達成できなかったのです。
私が、あのときお願い営業を怠っていたら、数万足りなくて泣いていたかもしれないのです。
1人1人の数字の積み重ね、非力な新人の数字でさえ大切な一部なんです。
会社に貢献しているという意識、初めての感覚でした。
もう、この感覚に病み付きです。



その後の打ち上げで飲んだビールは仕事終わりの一杯の中で一番美味しいものでした。
オチとしては、終電を逃し、会社に忍び込んで、展示ルームのベッドで寝たことでしょうか。
月曜日、ベッドが酒臭いと、問題になっていないことを祈ります。
もちろん、しらばっくれますけど。