白に赤

今日読み終えた本。
塩狩峠 (新潮文庫)
読書の秋だからか、最近は本を読むペースが早いです。
この本も物凄い勢いで読み終えたのでした。
暇さえあればページをめくっていました。
昼食のときも、食べながら読んでいた程です。
なんと、お行儀の悪いことでしょう。



しかし、この本は渋い。
まず、普通なら手に取ることのないジャンルの本ですね。
時代設定は明治。文体も堅苦しい
この本を読もうと思ったのは、ネットの掲示板のような所で、「泣ける本」として多数の人が推薦していたからです。
映画もそうですけど、「泣ける」というフレーズに弱いです。
この歳になると、素直に泣くことって少ないですから。
涙を流すことは大いなるストレス解消です。
流そうと思っても流せないから、難しいのです。



この本は前述した通り読み慣れていない部類なので、正直読破できるか心配でした。
そんな心配は無用、どんどん引き込まれてしまいました。
上手く表現できませんが、すっと文章が頭の中に入ってくる感じです。
面白い、面白い。
宗教色が強い話ですが、私は気になりませんでした。
さすがに期待し過ぎてしまった為、涙は出ませんでしたが。
でも、感動しました。
私には主人公のような生き方は到底出来ませんが、信仰も悪くはないんだなと思いました。
この話は実際にあった実話を元に書かれたそうです。
心が痛いです。



北海道に行きたいです。
そして塩狩峠を電車で走る。
白い雪に赤が見えるのでしょうか。