ねじ家の正月

お正月2日目です。
年明けの興奮も醒め、寝正月まっしぐらと言いたいところですが、7時前に叩き起こされました。
今日は、全国百貨店の初売りの日。
そう、福袋です。
母は相当な福袋マニアなのです。
何でも、一人一個までの福袋とか、違う店の福袋を買うには並ばないといけないらしく、頭数が必要なのだとか。
寒さに弱い、嫌がる私の主張は聞き入れられることなく、銀座に連行されました。
毎年、初売りに付き合うのは姉の役目でしたが、今年は旦那の実家に行かなければいけないので、私に白羽の矢が立ってしまったようです。



福袋歴が長い母の行動には無駄がありません。
「ねじは○越の総合の列に並んで、整理券取ってきて!!私は○坂屋の総合に並ぶから。それから、○坂屋の地下に並んで、開店と同時に○ョアンの福袋を二つ買って(一人一個限り)、それから…」
こんな真冬の早朝に数十分並ぶのなんてまっぴらなのですが、母の言うことには逆らえませんでした。
言われた通り、お目当ての店の整理券を勝ち取り、母と合流し、外よりやや暖かい地下でひたすら開店を待ちました。
並んでいる間も、母はマニアっぷりを遺憾なく発揮。
周囲の並んでいる人たちと情報交換始めました。
去年のあそこのはイマイチだったとか、あそこのは良いらしいとか、福袋マニアはたくさんいるようです。



なんとか、お目当ての福袋を全て買うことが出来ました。
手には複数の福袋、重かったです。
私は昔は福袋を買っていましたが、最近は現実的になったので買っていません。
確かに、入っている商品の総額から見ればお得なのですが、8割は使えない(着れない)物です。
残りの2割も頑張れば使えるかな…と自分を納得させる必要のある物。
通常店に陳列されていたら、まず買わないであろう物が大半だと思うのです。
それなら、バーゲンで気に入った物を買えばいいや、って思ってしまうのです。
案の定、あれだけ苦労して買った福袋の中身は大した物は入っていませんでした。
私が、母にそれを指摘すると、「それはわかっているけれど、これを買わないと新年が来た気がしないのよ。それに、誰かさんみたいに警察に9千円あげちゃうよりはマシでしょ?」とのこと。
誰かさんて…。
別にいいんですけどね、それが趣味と言うのなら。



夜は、外食でした。
今年は去年より一人少ない三人での外食。
好きな飲み物頼んでいいよ、と言われたので「河豚のひれ酒」を頼みました。
両親に「親父臭い」と非難されました。
ひれ酒は冬限定のご馳走。
大学の頃、寿司屋バイトで知りました。
河豚のひれを炙って、熱燗を注ぎ、客に出すときにマッチで火を点けアルコールを飛ばすというパフォーマンスをします。
数年振りに飲んだひれ酒は美味しかったです。



そういえば、自分にお年玉を買いました。
親戚中で最も末っ子である私にはお年玉をあげる必要はありません。
気楽な身分です。