缶を蹴る

今日読み終えた本です。

コンビニ・ララバイ (集英社文庫)

コンビニ・ララバイ (集英社文庫)

普段の生活の中に「待つ」時間というのは意外とたくさん存在するものです。
福袋を買うときだったり、電車だったり、バスだったり。
私の読書時間は大抵は「待つ」時間に発生します。
その為、正月休みも関係なく読み終えてしまうのです。



この本は、「ミユキマート」というコンビ二を中心として繰り広げられる人間模様。
一つ一つの話の主人公は違うので、短編集のような感じでした。
この話の主人公は皆、何かしらの「傷」を抱えています。
どれも結構な深さです。
でも、その底に見つけられる何かがあるのです。



私は話の主人公が「傷」を負っている話が好きです。
人は不完全な方が自然でいいと思います。
その不完全の中に魅力があるのではないかという気がします。



この本も良かったですよ。
傷付いたかな?って感じたときに読むのがお勧めかもしれません。