ワルキューレの騎行

今日観て来た映画です。
ジャーヘッド-アメリカ海兵隊員の告白
この画像は原作本ですが。



戦争映画はどうも苦手です。
洋画も邦画も、気が滅入ります。
目を背けたくなります。
作品によっては、その日は肉が食べられません。
恐い物観たさで、つい観てしまうのです。



この映画は今まで観た戦争映画とは少し違った印象を受けました。
今まで観てきた映画は、戦争の悲惨さだったり、恐怖を前面に押し出した作品が多かったように思えます。
この映画の背景は湾岸戦争
戦闘シーンはとても少ないです。
どちらかというと、「米軍兵士の日常」といった感じ。
それもそのはず、解説の言葉を借りるならば、
「一度も撃たなかった4日と4時間と1分…。それが僕の戦争だった。」
湾岸戦争、私の中にある記憶は暗視カメラで捉えた空襲の映像。
この映画はその舞台裏。



短い戦闘シーンは何もかもが凝縮されていました。
戦闘が始まったときの無音状態。
「ただ、逃げようとしていただけなのに」
油まみれの馬。
「戦争じゃないと、こんな風景見られないだろ?」
とても印象的でした。
映像もすごいし、音楽も良い、レベルの高い映画だと思いました。



それはそれで良かったのですが、やはり後味は悪いです。
当分、戦争映画は結構です。
特に、サウジアラビアに行く前に「地獄の黙示録」を観て士気を高めるシーン、恐ろしく感じました。