傷ついた場所にはさ、きっといまも血が流れてるんだよ

最近、読むペースが速いです。

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

またまた、名作に出くわしてしまいました。



人は生きていると必ず傷つきます。
同じ出来事でも、人によっては大したことなかったり、今後を左右してしまう位のことだったり。
それを認めてくれる人がいて、これは「傷」だよと、名前を付けて手当てをしてもらえたなら。
「傷」とわかれば、痛いのは当たり前で、でも「傷」だから治るんです。
血まみれの廃墟に純白の包帯を。



本文をちょっといじって内容を紹介してみました。
私は本はキレイに読む人です。
キレイというのは、ページの端を折ってしおり代わりにしたり、気になる文にラインを付けたりしないという意味です。
しかしながら、この本は、心が揺さぶられる名文が多くて、ついつい付箋を随所に貼ってしまいました。
あくまで、本はキレイに読むのです。



これは、傷付きやすい優しい人に読んで欲しい、そんな作品です。
包帯を持って、あの場所へ行こうかと思ってしまいました。
まだ血が止まっていないかもしれないので。