アンフェアなのは、誰か

最近、このblogは読書感想文と化しているようです。

推理小説 (河出文庫)

推理小説 (河出文庫)

これは、つい最近までドラマでやっていました。
出演者も好きだったし、話も面白そうだったので、見たかったのですが、10時に帰れる筈もなく断念。
諦め切れずに小説を購入しました。
確か、ドラマ「アンフェア」の最終回は祝日でした。
母は毎週見ていたらしく、居間のテレビでは「アンフェア」が。
私は、小説をまだ読んでいなかったので、見ないようにしていました。
しかし、たまたま居間を横切ったときに見てしまったのです。
真犯人が明らかになるシーンを。
何ともやるせない気分でした。



真犯人は知ってしまっても、展開だとか動機だとかはわからなかったので、小説は読みました。
次の展開が気になって、すぐに読み終えてしまいました。
どうやら、ドラマと小説では内容や登場人物の相関図が違ったようです。



話の発想や展開はとても面白かったです。
ただ、著者がシナリオライターだからか、何なのか、オチは消化不良でした。
伏線もいくつか拾われていないような気がします。
私の読み込みが足りないだけなのかもしれませんが。
最後のタイトルが「おそらくは、納得のいかないラスト」とあるので、それも著者の意図なのかもしれません。



それを差し引いても面白かったです。
主役の雪平さんは素敵です。
ドラマ版の方が面白そうなので、機会があれば見たいです。
小説では夏頃に続編が発売になるようです。
確実に買うと思います。