リアル逃亡者

最近、更新といったら本の感想ばかりです。
日々の生活で面白いこととか、思うこととか、ネタはたくさんあると思います。
しかし、それを「ネタ」として、面白く捉えることが出来るような発想の転換が必要なのです。
最近お疲れ気味なので、「出来事」を「ネタ」に変換する機能が衰えているようです。



さて、その機能が故障していても、読書は習慣なので続いています。
むしろ現実逃避したいとき程、本にのめり込んでしまいます。

逃亡作法 TURD ON THE RUN (宝島社文庫)

逃亡作法 TURD ON THE RUN (宝島社文庫)

この本は、第1回『このミステリーがすごい!』大賞と読者賞をダブル受賞した作品です。
「○○大賞」だとか「○○が選んだ△△な本1位」みたいな文句に弱い私は、本屋や出版社の思うツボに嵌っているとしか思えません。
実際、「このミス大賞」の作品で、四日間の奇蹟 (宝島社文庫)パーフェクト・プラン (宝島社文庫)は、既読です。



これは、少しの未来の話です。
未来でなければ、ありそうな架空の世界です。
題名の通り、登場人物たちは逃げ回ります。
描写が生々しくて、ちょっとしたアクション映画を観ているような感覚で読めました。



私は平気な質ですが、グロい表現に嫌悪感を抱く人、お行儀の悪いことが出来ない人、正義感が強過ぎる人は、この本を楽しめないかもしれません。