因果応報、奉らん

今週、夢中になって読みました。

柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)

柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)

柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)

柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)

上下巻合わせて1000ページ位の長編です。
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)ですっかり山田風太郎作品の虜になってしまい、これが二作品目です。



この作品にしようと思った流れは以下の通りです。
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)の漫画バジリスク~甲賀忍法帖~(1) (ヤンマガKCスペシャル)を買ってしまい、見事にはまる。
原作に忠実で、本当に面白いのです。
絵もキレイですし、原作のイメージを見事再現しているところが素敵です。
計算され尽くされた完璧な展開と、ぞくぞくする忍術と策略。
これまた特殊能力の集団が活躍する「X−MEN」が好きな人は必ずはまること間違いなしです。
そして、今は同じ著者が「柳生忍法帖」を連載中とのこと。
それがY十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~(1) (ヤンマガKCスペシャル)で、また買ってしまいます。
これも、面白かったのですが、まだ連載中とのことで、続きが非常に気になります。
我慢できなくなって原作を読んだのでした。



すごいです、この作品。
面白さだけでなく、エロい、グロい。
これは、仇討ちの話なのですが、人並み外れた業を持つ鬼畜vs武術に関しては素人の女たちです。
その女を指南するのが、柳生十兵衛という剣の達人です。
真正面から立ち向かったのでは、とうてい敵うはずもなく、そこは戦略あるのみです。
臨場感溢れる描写と、どんでん返しの連続で予想不可能な展開に引き込まれます。
このハラハラドキドキ感は絶品でした。
憎き悪を懲らしめる話は爽快です。
そういえば、特に忍者は出てこなかったような。
でも、満足です。



山田風太郎忍法帖シリーズはまだまだあるので、これから読むのが楽しみです。
時代小説と取っ掛かり難い表紙に臆することなく、読んでもらいたい、お勧めの本でした。