宇宙を吹き抜けてくる風

あっという間に読みました。

Love Letter

Love Letter

この本は、違う作家が綴る短編集です。
そういう類の本は好きなので、何冊か読んだことがありますが、これも良い本でした。
中でも気に入ったのは、石田衣良、島村洋子、川端裕人、桐生典子、いしいしんじの作品でした。


題名通り、様々な形のラブレターが出てきます。
ただ、好きな人宛に告白の文章を便箋に綴るだけがそれではないのです。
色々な形があります。
形を変えたそれは、痛い位の気持ちを乗せています。
人を想う気持ちは、幸福と不幸の紙一重です。



気が付いたことがあります。
私は今まで「ラブレター」が題名になっている話をを何作か読みました。



その①

ラヴレター (角川文庫)

ラヴレター (角川文庫)

これを読んだのは高校生の頃でした。
映画は観たことありませんでした。
本を読んで泣いたのは史上2回目でした。
どちらかというと、岩井俊二の作品は本の方が好きです。


その②

鉄道員/ラブ・レター (集英社CDブック)

鉄道員/ラブ・レター (集英社CDブック)

これも切ない物語でした。
実際には有り得ないとわかっていても、良いんです。
むしろ、そこが好きです。


その③

恋文 (新潮文庫)

恋文 (新潮文庫)

私はしつこく言い続けます。
この話は素晴らしいです。
「コイブミ」この響きって綺麗で好きです。



どれも甲乙付けがたい名作揃いです。
ラブレターにハズレなし。


どれも、大好きな話です。