眠れない秋の夜に

最近、平日の睡眠不足を取り戻すかのように、土曜日は廃人と化しています。
普通に20時間近く寝ます。
もちろん、夜は眠れなくなります。
しかし、今の季節は過ごしやすくて、夜更かしも悪くないと思えます。



私は、高校までは異常な程にテレビっ子でした。
大学生になると、サークルやらバイトやらで、テレビから離れるようになりました。
社会人となった今では、朝のニュースと、深夜番組しか観ていません。
テレビを観ても面白いと感じなくなりました。



テレビに興味が持てなくなった今、暇なときにすること。
必然的に「読書」となってしまいます。
幸い、読書には当面飽きそうにもないので。
ときどき、漫画を読んだりもしますが、時間を潰すには、すぐ読み終わる漫画よりも、小説の方が最適です。



そんな理由で、昨日の深夜に読んだ本です。

非・バランス (講談社文庫)

非・バランス (講談社文庫)

買った記憶がないのですが、在庫の中にありました。
心にちょっとした傷を負って、それを守るために「ルール」を決めて、淡々と生活をする中学生の女の子。
ある日、偶然であった社会人のお姉さん。
女の子は、そのやり取りの中で、自らの殻を破る勇気を持って、成長していきます。



字が大きいので、すぐに読み終えました。
私は、心に傷を負った主人公が出てくる話が好きです。
ふいに出た言葉が「タスケテ」だったりする点はツボです。
それで、その傷を克服していく話は更に好きです。
大きさや深さは違うにしろ、私にもいくらかの傷があって、それを投影できるからではないかと思います。
それを行動に移すか否かは別として。
読んでいるときだけは、自分の傷も癒えるような気分になるところが心地良いのです。



気付けば、在庫が残り1冊。
本でも買いに行くとします。