眠れない秋の夜に
最近、平日の睡眠不足を取り戻すかのように、土曜日は廃人と化しています。
普通に20時間近く寝ます。
もちろん、夜は眠れなくなります。
しかし、今の季節は過ごしやすくて、夜更かしも悪くないと思えます。
私は、高校までは異常な程にテレビっ子でした。
大学生になると、サークルやらバイトやらで、テレビから離れるようになりました。
社会人となった今では、朝のニュースと、深夜番組しか観ていません。
テレビを観ても面白いと感じなくなりました。
テレビに興味が持てなくなった今、暇なときにすること。
必然的に「読書」となってしまいます。
幸い、読書には当面飽きそうにもないので。
ときどき、漫画を読んだりもしますが、時間を潰すには、すぐ読み終わる漫画よりも、小説の方が最適です。
そんな理由で、昨日の深夜に読んだ本です。
- 作者: 魚住直子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/16
- メディア: 文庫
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心にちょっとした傷を負って、それを守るために「ルール」を決めて、淡々と生活をする中学生の女の子。
ある日、偶然であった社会人のお姉さん。
女の子は、そのやり取りの中で、自らの殻を破る勇気を持って、成長していきます。
字が大きいので、すぐに読み終えました。
私は、心に傷を負った主人公が出てくる話が好きです。
ふいに出た言葉が「タスケテ」だったりする点はツボです。
それで、その傷を克服していく話は更に好きです。
大きさや深さは違うにしろ、私にもいくらかの傷があって、それを投影できるからではないかと思います。
それを行動に移すか否かは別として。
読んでいるときだけは、自分の傷も癒えるような気分になるところが心地良いのです。
気付けば、在庫が残り1冊。
本でも買いに行くとします。