揺れる天秤

実は日曜日に読み終わっていた本。

LAST (ラスト) (講談社文庫)

LAST (ラスト) (講談社文庫)

3連休中、凄い勢いで本を読んでいたみたいです。
秋だから、という言葉で片付ければいいのでしょうけれど。



思えば、この著者の作品を結構読んでいます。
本屋の平棚に置いてあれば、高確率で手に取ります。
その位、愛読しているみたいです。



この作品は、とにかく重くなります。
生きるって、お金って、愛って、正義って、嘘って、人間って、一体何なのか。
自分ではどうしようもないどん底を垣間見た気分です。
後味は、あまり良くありません。
短編集なので、作品の感じも様々ですが、とにかく濃いです。
中には、不快で気持ち悪くなるような話もありました。



しかし、後味は悪いですが、面白くないわけではありません。
やっぱり、面白いのです。
だから、この著者の本を手に取ってしまうのでしょう。