最下位な再会

約一週間ぶりに実家へ帰りました。
一人の生活は楽しいですが、犬と会えないのは非常に寂しかったので、足取りは軽いです。
意気揚々と帰宅し、真っ先に犬の待つゲージに向かいました。



普段なら、尻尾をちぎれんばかりに振り、早く出してと吠えるのですが、今日は大人しい。
ゲージを開けても、出てこないし、動きません。
一週間の間に、具合でも悪くなったのかと青ざめました。
動こうとしないので、ゲージから出し、抱き上げました。
そうしたら、お漏らしされました。
ただ事ではないと焦ります。
しかし、しばらくしてから、徐々に元気を取り戻し、尻尾を振りながらじゃれてきました。
そこで、気が付いてしまったのです。



私は、目に入れても痛くない程愛して止まない愛犬に忘れられていたのです。
確かに、凛は頭の悪い犬です。
嫁いだ姉も忘れます。
まさか、自分まで忘れられるとは。
しかもたった一週間会わなかっただけで。
当分ショックから立ち直れません。



愛犬は一週間で家族を忘れます。
一抹の不安を残しつつ、一週間ほど国外へ逃亡して来ます。