激突アボリジニ

社会人になって痛切に感じたこと。
それは「時間がない」という現実。
正確に言えば「長期休暇がない」です。
大学生の頃は、捨てる程時間が有り余っていました。
お金はいつでも稼げるので、借金してでも海外にもっと行っておけば良かった、とよく思っていました。
そして、今は憧れの長期休暇中。
今行かなければ後悔するとばかりに、行ってきました。
驚きの大陸、オーストラリアです。



今回も山梨旅行に続き、母と姉が一緒です。
家族の住む所がバラバラになってから、妙に仲良くなりました。
母と姉の都合上、5日間で行ける外国。
母曰く「寒い所とアジアは嫌だ」。
短期間で行ける暖かい場所、そして決まったオーストラリア旅行。
向こうは真夏です。
日焼けが心配ではありますが、動物好きな私はかなり乗り気でした。
オーストラリアといっても、とても広いです。
5日間で行ける場所は、ケアンズでした。
移動で潰れる日もあり、観光は実質3日の慌しい旅行となります。



ケアンズは、日本人と中国人の観光客だらけでした。
公用語は英語ですが、たいていのお店で日本語を話せる人がいます。
添乗員や店員にも、日本人がたくさんいました。
オーストラリアの人は、とても気さくで、のんびりしていて好きです。
面倒臭がり屋らしく、ときどき靴を履かないで歩いている人もいます。
ガイド曰く「靴を履くのが面倒だから、裸足で外に出る」そうで。
真夏で日差しが強く、道路は相当熱いはずですが、それよりも「面倒臭い」が勝るマイペース感が良いです。
そして、お酒が大好きらしいです。
オーストラリアはワインの名産地でもあるのです。
オーストラリアで、「町」と呼ばれる条件が3つあるそうです。
1.住民が500人以上 2.教会がある 3.酒を飲める店が2箇所以上ある  以上。
警察よりも病院よりも、居酒屋重視。
2箇所というのは「1箇所が休んでいても、もう1箇所があるから大丈夫」という意味だそうです。



オーストラリアはとにかく広大でした。
動物もたくさんいました。
緑がたくさんあって、海がキレイで、空の色が濃かったです。
海外へ行くと思うことがあります。
「空の色が違う」
上にあるのは同じ宇宙で、空は一つで同じはずなのに。
上手く言えませんが、明らかにどの国も違う空の色をしています。
空気の汚さとか、気温とか、そういった物が影響しているのでしょうか。
オーストラリアの空はとても美しい色をしていました。
私の撮った写真に空がたくさん写っているのは、そんな理由です。



海外に行ったのは数える程度ですが、その中で「ここに住みたい」と思ったのははじめてです。
その位、良い国でした。
来月から極貧生活になりますが、後悔はしません。
今でも、脳裏に浮かぶ深い蒼。