台所の実験室

昨日は何も予定がない筈でしたが、急遽友人が訪問することになりました。
その連絡を受けたときは、まだパレットタウンのペットショップで子犬を見て、実家に残してきた愛犬を思い出している途中でした。
来る者は拒まないのがねじまき家です。
友人をお招きすることは大好きなので、足早にお台場を退散しました。



意外と、部屋は散らかっていません。
散らかる程物がないからです。
しかし、狭い部屋でフローリングなので、掃除は必須です。
いくらクイックルワイパーをかけても出現する埃には辟易してしまいます。
帰って早々掃除して、夕食の下準備して、と思ったら思ったよりも早く友人が来てしまいました。



ねじまき家に訪問したときに強いられる仕事、それは「毒見」です。
調理は殆ど自分でやります。
1口コンロで狭いキッチンは、慣れない人には相当使いづらいはずなので。
手伝ってもらっても、せいぜい材料を切ってもらう程度です。
自分で作って食べる分には、無理矢理納得して食べたり、我慢出来るのですが、人に食べさせることとなると別の話になってきます。
しかも、自分はグルメではないので、相当不味い物意外は美味しいと感じる便利な舌の持ち主です。
自分の舌は基本的に信用出来ないので、他人に毒見してもらうことは世間離れしないという意味合いもあります。



基本的に、酒飲みなので濃い味です。
質の悪いことに、味付けは目分量で、あまり味見もしません。
「これ入れたら美味しいのでは?」と想像して調味料を使用している様は、さながら理科の実験です。
そんな料理だったのですが、友人は美味しいと言ってくれたので一安心です。
お世辞ではないことを祈っています。



友人が来る度に作っている十八番、「アボガド料理」があるのですが、それは今回も好評でした。
その料理は、私のお気に入り居酒屋のマスターに教えてもらった一品です。
教えてもらったというか、勝手に盗んだというか。
作り方は簡単なのですが、食べてみないと「こんな組み合わせ美味しいの?!」と疑いの目を向けられるので割愛。
因みに、そんな意外な組み合わせレシピはまだあります。
試したい人は是非。



最近、暇さえあれば料理しています。
そろそろ、趣味の欄に「料理」と書いてもいいのではないかと思う程に。
仕事が早目に終われば、夜にコトコト煮物をしたりしています。
基本的に、暇な時間が嫌いなのでやるという理由もあります。
また、安いからといって食材を買い込み過ぎて、消費期限が迫っているのでやるという理由もあります。
内勤の日は弁当持参を徹底しているのですが、朝は作る時間などないという理由もあります。
暇つぶし時の料理は決まって「冷凍保存出来る物」です。
そうなると、必然的に和食が多くなります。



煮物は、煮る時間が長く、その間に違うことも出来る為、意外と良いものです。
時間があるときは、ちゃんとだしから作ります。
しかし、毎回何かが足りない味だったり、濃すぎる味だったり、修行の日々は続きます。
片手で玉子を割ったり、炒め物をフライパンでひっくり返すといったパフォーマンスも出来ます。
某中華レストランのバイト時代に習得した技です。
ただ、3個に1個は殻が入る、調子に乗ると炒め物が多数自殺するということには目をつぶってあげます。
料理上手の称号は近いはずだと励ましつつ、今日も悪戦苦闘するのでした。