便箋なんて意味ないから、破って捨ててね

金曜日は手帳を見て、ニヤニヤしてしまいました。
転職後、初の何もない週末です。
勿論、予定があればあったで嬉しいです。
それでも、たまには一人で何にも考えずに本や雑誌を読んだり、家事をしたりする時間が必要だと思います。
そういう時間に頭の中を整理しています。



さて、何をしようかと考えた結果、美術館に行こうと決心しました。
以前から気になっていた「グレゴリー・コルベール作品展 ashes and snow」に足を運びました。
来週開催の「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像」も気になっていますが、そちらは本場ウフィツィ美術館で鑑賞出来たので、機会があれば行きたい程度に留めておきます。
世界を巡回中であるこの作品展「ashes and snow」は写真作品、映画、美術、小説、建築が一体となったプロジェクトです。
グレゴリー・コルベールの写真は自然のままで、デジタル加工や合成は全くありません。
手作りの和紙にセピア、そして琥珀色に刷り込んだ写真作品には一切の説明がなく巨大な作品を目にした瞬間に様々なストーリーが心の中に生み出されていく、そんな作品展です。
たまたまその存在を知り、あまりにも幻想的で綺麗な写真だったので釘付けになりました。
是非、この眼で拝まなければ後悔すると思い、虎視眈々とその機会を伺っていたのでした。



張り切って開場時間ぴったりに着きました。
特設開場を見て、まずは驚きました。
貨物コンテナを積み上げて作られているこの会場に圧巻されます。
とても斬新で、早くも脱帽です。
中に入ると、天井は高く、音楽と照明と作品が見事に調和した不思議な世界が広がっていました。
美術館には何度も足を運びましたが、こんな魅せ方は初めてです。
数々の写真は、インターネットで見るよりも遥かに美しかったです。
和紙に印刷された写真は、まるで絵画のようでした。
合成なしに、どうやって撮影したのか本当に不思議です。
被写体の子どもや女性はとても神秘的で綺麗でした。
動物たちは、とても優しい目をしています。



写真の他に、大画面で映し出される映像もあります。
まだ混雑もしていなかったので、ゆっくり鑑賞出来たのですが、寒かったです。
日の光も届かない、隙間だらけの会場、下手したら外よりも寒かったかもしれません。
60分にも及ぶ映像も素晴らしかったのですが、寒さが邪魔してあまり集中出来なくて残念でした。



美術館に行くと、記念にパンフレットとポストカードを購入します。
しかし、この作品展の関連グッズは法外に高価で、とても手が出る代物ではありませんでした。
写真集が欲しかったけれど、この代金で半月の食費が賄えると考えた途端、冷静になりました。



せっかくお台場まで来たので、ヴィレッジ・ヴァンガードに寄り道しました。
どんなに家計が厳しくても、財布の紐が緩むワンダーランド。
私にとって、この店の洗脳力はディズニーランドを上回っています。
結局、CDと雑誌を抱えて店を出る羽目になってしまいました。
作品展で、アフリカの写真も多数あったということで、こんな雑誌を買ってしまいました。

ニュートラル(9) NEUTRAL 美しきアフリカの大地 (白夜ムック (269))

ニュートラル(9) NEUTRAL 美しきアフリカの大地 (白夜ムック (269))

この雑誌は初めて買ったのですが、写真がたくさんあって、構成もお洒落で、私の好みです。
中に掲載されていた、マサイ族「戦士の儀式」の写真と、バオバブが生い茂る写真がとても綺麗だったので買ってしまいました。
行きたい国リストに「アフリカ」が追加されましたが、よっぽどの事が起きない限り、実現は難しいと思いました。
せめて気分だけでも、アフリカへ。