時に空は君の涙に魔法をかけて

今日は、春が復活したような陽気と天気でした。
冷蔵庫が空っぽになったので、買い物に行ったときはコートいらずでした。
私の住む街には、大きなデパートもお洒落なお店もありません。
しかし、スーパーはやたらと多いのです。
生活するには便利です。
最初はどこが安いのだか、さっぱりわかりませんでしたが、今ではコツが掴めるようになって来ました。
この食材はあそことこの店の値段を比べて、あの食材は99円ショップが一番安い、など。
すっかり、スーパー巡りが板について来ました。



外はあんなに暖かいのに、我が家はとても寒かったです。
良い天気だったので、朝から洗濯機をフル稼働させていました。
ラグマットを洗って、物干しに干しました。
大きなラグマットは、我が家に一つしかない窓を覆い、部屋から光を奪ったのでした。
家主は寒い部屋で家事をこなし、住人たちはバルコニーで日向ぼっこです。
最近、天気の良い日は外に出して光合成を促すようにしています。
お陰で、木村さんも少し元気になりました。



我が家には、窓が一つしかありません。
そして、四方をアパートやら民家で囲まれています。
窓から見える景色は、正面アパートの玄関です。
そんな訳で、眺めは良くないです、日当たりも良くないです。
部屋に太陽の光が射すのは、昼間の数時間のみ。
その為、部屋の電気はほぼ一日中点けっ放しです。
それでも、昼間部屋にいることが少ないので、大した問題ではないです。
困ったことに、夜間は明るいです。
正面と右横アパートにある廊下電灯のせいです。
遮光カーテンをしても、隙間から光が漏れます。
我が家に暗闇は存在しないのです。
何とも困った部屋です。



窓が一つしかないので、風通りもよくありません。
さすがに、玄関を開けっ放しにするわけにもいかないので。
必然的に換気しにくく、臭いが篭りやすい部屋です。
引越し当初は、下水の臭いに困りましたが、弊社オリジナルの強力消臭ゲルのお陰で、少しはマシになった気がします。
しかし、コーヒーを淹れたときや、料理をしているときは、良い匂いが部屋中に広がるので、その点では好きです。



今日も、当面の食料を作ろうと張り切りました。
イカの次は、いわしに挑戦です。
手で下ろせるとのことだったので、格闘しました。
前回と変わらず、大手術となりましたが、何回かこなせば出来そうな予感はします。
他にはカボチャが安かったので、煮ることにしました。
母親にメールで「どうしたらカボチャを美味しく煮ることが出来る?前作ったときはイマイチでさぁ」と相談してみました。
普段は会社の人か、父に指導を仰いでいるのですが、たまには母親も立ててあげないと、という涙ぐましい心遣いです。
そして返って来た返信が「かぼちゃが美味しければ、美味しく出来るよ☆」でした。
せめて、美味しいカボチャの選び方くらい教えてくれても、と思うのですが。
もう母に問い掛けるのは辞めます。



しかし、よく考えると人に作り方を教えるのは難しいです。
細々したコツはあるのでしょうが、普段出来ている人にとっては、そのコツは当たり前で、意識しないでやっている物だと思います。
調味料の分量も、食材の分量が違ってくれば変わります。
私もそうですが、味付けなんて目分量です。
しぃて言うなら、どんな食材を使って、どんな手順で、だいたいこれ位入れる、というような教え方しか出来ません。
あとは「数をこなして慣れる」それしか言いようがないです。
きっと、母もそれが伝えたかったのだと、無理矢理考えることにします。
本日作成した、カボチャの煮つけは前回より美味しく出来ました。
母よ、ありがとう。