ゴメンナサイミトメナサイ

謝ることは、とても難しいと思った日。
それは、自分は悪くないから謝りたくない訳ではなくて、自分の否を認めるのが嫌だからです。
私は、そういう理由の「ごめんなさい」を言うのがとても苦手です。



私は、小さい頃から優等生気質だったので、怒られることに慣れていません。
周囲からしても、怒り難い人だと思います。
以前の会社ではボロクソに怒られまくっていたので、社会人になってからは払拭されつつありますが。
怒られると、相当へこみます。
注意されてもへこみます。
ミスに対しての反省は勿論ですが、自分がミスをしたという格好悪さを気にしてしまいます。
どうやら、プライドが高いらしいです。
内心、滅茶苦茶後悔して反省して自分を恥じていますが、それを表に出すのを格好悪いと思ってしまい、素直になれません。
その後悔や反省を消化する術がなくて、言い訳を並べて精神のバランスを保つようになってしまいました。
ちなみに、言い訳も美学に反するので外には漏らしません。
そうなると自分だけに言い訳しているので、心は腐ります。



「ごめんなさい」は、親しい人程言い難いです。
どうでもいい人にはいくらでも言えて、頭を下げることも苦になりません。
仕事をしていると、色々な人がいます。
「この人、家庭で何か嫌なことでもあったのだろうか」とか「絶対この人友達いないよ」と思ってしまう程の癇癪持ちが結構いて、私はよく怒られていました。
相手からすれば、私のような若い新人は怒りやすい対象になるのかもしれませんが。
そういうときは、余程のことがない限り、自分が悪くないくても平謝りしてました。
今の会社の人曰く「いくらでも頭を下げなさい。その間に悪いことが上を通り過ぎていくんだよ」とのこと。
確かに、下手に出ると相手は気分が良くなるらしいです。
何て心が狭い人だと思いつつ、その人の扱い方がわかるので、仕事は意外と上手く行くことが多かったです。



言ってしまえば簡単で、一喝された後はスッキリするのですが、どうしても二の足を踏んでしまいます。
「ありがとう」を言うのは簡単なのに、何で「ごめんなさい」は難しいのでしょうか。
感謝と謝罪、同じ「謝」なのに。