チョコレート

人によって営業スタイルは様々です。
知識で売る人。
人柄で売る人。
話術で売る人。
サービスで売る人。
商品力で売る人。



営業になった当初、人見知が激しいし、話術もないしで、目指すは知識人だと思いました。
しかし、根性のない私は、人並みの知識で落ち着き、それ以上の向上は見込めませんでした。
それでも何とかやって来れたのは、自分流の営業が出来るようになったからだと思います。
人間なので、合わない人はたくさんいましたが、その分合う人もいました。
この業界は、若い女性の営業が少ないです。
正直、それだけでも気遣ってもらえます。
特に、父親世代の人には、娘のように甘やかされました。
逆に、同世代の営業も少ないので、たまに会うと妙な連帯感が生まれて仲良くなったりもします。
また、狭い業界なので、人脈も出来てくれば数珠繋ぎの如く、楽しくなってきます。
私が感じる営業の醍醐味は、そこにありました。



今日は、取引先に訪問しました。
規模はウチと大差ない会社で、取引額も僅かですが、以前の会社で相当お世話になっていた所です。
私と同時期に入社した子がいて、改めてのご挨拶です。
一度、施設でばったり会って名刺交換はしたものの、ゆっくり話すのは初めてです。
しかも、同世代の女性で元メーカー勤務となれば、親近感も湧きます。



私が訪問したときは、その女性が一人で留守番していたので気兼ねなく話せました。
とても気さくな人で、仕事の話そっちのけで自己紹介し合いました。
ここの会社に来る前は、外国を一人で放浪していたりと、かなり興味深い人でした。
しかも、ガーナ出身の旦那がいて、同世代かと思いきや私より4つ年上だったり、衝撃的でした。
すっかり打ち解けて、最後の5分だけ仕事の話。
帰り際に「ねじまきさんって変わってますね〜。面白い」と言われました。
いやいや、あなたの方が個性的です、とは言いませんでしたが、嫌な気はしませんでした。
自分では、どちらかというと特徴のない人間だと思っていたので、不思議です。
どの辺が変わり者なのかと聞きたかった所ですが、ショックを受けそうなので止めました。



また新しい人脈が出来そうな予感が嬉しいです。
ゆっくり電車移動なので、帰りにおやつを買って会社に戻ろうと思いました。