つらつら案ずるに

前回読んだ本が現実的だったので、今回は浮世離れした作品を、と思って選びました。

風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11) (講談社文庫)

風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11) (講談社文庫)


もう、説明の必要はなしです。
山田風太郎は、好きな作家ベスト10に楽々入れる位のはまりっぷりです。
この作品は、約700ページもの長編ですが、一週間足らずで読み終えました。
奇想天外な忍術に、待ってましたのどんでん返し。
この読み終えた後の余韻は癖になります。
しかし、山田風太郎作品を読んでいるときに、自分のオタク度が上昇しているような気がしてなりません。
別に構わないんです。
面白いから。



実家にいるときは、電車通勤の時間が長かったので、その時間を読書に費やしていました。
今は会社の近くに住んでいるので、電車に乗っている時間は往復8分です。
待ち時間を含めても15分程度です。
もちろん、その時間の多くは読書しているのですが、以前に比べると遥かに少ない時間です。
それなのに読書量が変わらないのはなぜか。



部屋で読んでいるからです。
元々、テレビはあまり見ない為、夜に1時間程の空き時間が発生します。
耳障りの良い音楽を流しながら、寝そべってページをめくる時間が最近のお気に入りです。
仕事や家事で時間を作れないこともしばしばですが、そんな中に訪れる読書時間は、疲れた自分へのご褒美です。



他にもあります、至福のとき
・給料日直後に衝動買いするワインをコップにザバザバ注いで飲むとき
・帰宅後に植物たちの成長具合を観察するとき
・厚焼き玉子が上手く焼けたとき
・もやしが25円で売っているとき
・自家製梅酒を眺めているとき
自分がちっぽけな人間に思えてきました。