例えば温泉、人間のだし汁ですよ

最近、どうも人は潔癖症だったり、食べ物に気を使ったりする傾向が強くなっていると思います。
それだけ、生活が豊かだという証拠だとも思います。
私はかなり大雑把な人間なので、殆ど気にしません。
神経質な人は大変だな、と常々感じてしまいます。



「消毒」だとか「衛生」を扱っている仕事柄、その辺には神経質だと思われがちです。
しかし、知れば知るほど、完璧な「清潔」なんて存在しなくて、多少気を使ったからってどうこうなる問題ではないことがわかります。
極論を言ってしまえば、日本に住んでいて普通の生活をしている限り不潔で死ぬことなんてないです。
この世は雑菌だらけです。
そういう潔癖は、ある種の自己満足なのかな、と思います。
そう思いつつ、客には清潔にする方法を説いています。
ちなみに、観葉植物にキノコ菌が住んでいるからといって、不潔を推奨している訳ではありません。
私も最低限の清潔は保ってます。



そして、食べ物。
遺伝子組替えとか、狂牛病だとか、中国製だとか。
いまいち、ピンとこないです。
実際、それで被害を受けるという気がしません。
さすがに、中国産の生椎茸だけは怖くて食べれませんが。
衛生の父である社長から、中国産生椎茸の恐怖をとくとくと説明されて食べる気が失せました。
しかし、どんなに気を使っても、入ったレストランで中国産の物を使っていれば知る由もなく食べてしまう訳です。
やはり、気を使うのが損なような気がします。



何で、こんな話を書いているかというと、昨日中国産の干しきくらげを購入したからです。
会社のおつかいと仕事を兼ねて、府中の卸売り市場に出向いていました。
卸売り市場は本当に面白い場所です。
何でもあるし、業務用なので安いです。
珍しい物もたくさんあって、行く度に道草をしてしまう魔窟です。
ただ、早い時間に行かないと殆どの店が閉まってしまうのですが。
休みの日に朝早く行って、色々仕入れてみたいのですが、未だ実現していません。



仕事中に卸市場売り市場で買える物。
酒と乾物です。
肉とか安いですが、さすがに持って帰れません。
酒なんか、一般的に900円位の商品が700円で買える位のお得さです。
乾物は、つまみではなくて、昆布とか鰹節、干し椎茸です。
国産の干し椎茸は、ここで買うと本当に安いです。
冷蔵庫の中にある鶉のゆで卵を処分したくて、調理法を考えていました。
そして、八宝菜的な中華料理を作ろうと思い立ちました。
それには、きくらげが必要不可欠だったのです。
八宝菜で、私は最後にうずらの玉子ときくらげを食べるという程、好きなのです。



店は半分閉店状態でしたが、色々見て回れました。
干しきくらげは中国産だらけです。
仕方なしに、中国産きくらげを購入してしまいました。
それと、お酒を数本。
品揃えの悪い居酒屋よりも、部屋には酒の種類が多いのではないかと思います。
持って帰るのは結構大変です。



中国産でも、きくらげは美味しかったです。
別に、安くて美味しいと思えれば問題ないと思います。
無神経の方が小さな幸せがたくさんあるからお得だと思う私は、楽しく生きていました。