百日紅の咲く夏に

お盆です、夏休みです。
道路渋滞の情報は絶えず流れ、連日猛暑を記録しています。
学生さんも、残り少なくなった夏休みに焦りつつ、楽しいお盆を過ごしているのではないでしょうか。



私の会社には夏休みという行事はないです。
律儀にカレンダー通りの営業です。
ただし、交代で3日間は有給を貰えます。
そして、私は世間でいうお盆とは関係なしに働いています。
お盆期間中は、仕入先の殆どが休みで暇です。
それを利用して、事務所内の大掃除と配置換えをしようという社長の発言により、夏休みは先送りになったのでした。



朝から事務所内の段ボールと格闘していました。
要らない物は倉庫行き、なるべく場所を取らない小さい段ボールに商品を移動、在庫管理も忘れずに。
クーラーも役立たず、汗だくになって掃除しました。
倉庫まで、荷物を運ぶ為に数回往復します。



我が社は、客先である施設長の実家にある倉庫を貸してもらっています。
広くて便利なのですが、民家です。
ときどき施設長の母、事務長と遭遇したりもします。
もうおばあさんなのですが、とても優しい方です。
今日も、社長と倉庫内で荷物整理をしていたら遭遇しました。
丁度、お孫さんたちも帰省しているようで賑やかでした。
田舎の夏という感じです。
「アラアラ、お休みなのに頑張り屋さんねぇ」と励ましてくれました。



それから、差し入れにカキ氷を頂きました。
軒先に座ってカキ氷。
空は夏らしく真っ青で、真っ白い雲が浮いています。
蝉の鳴き声が聞こえて、子どもの笑い声も響いて。
今年の中で一番夏らしい瞬間だったような気がします。



もう帰る田舎はないけれど、また戻りたいあの家に。
少し傷心的になったところで、もう一仕事。
「これが終われば美味いビールが待ってるよ」そんな一言で現実に戻って、夏はまだまだ続くのでした。